世界的人気ゲームを支える。ブランディングは“生き物”と同じ。

GRAPHIC

2026.6.18

世界的人気ゲームを支える。ブランディングは“生き物”と同じ。

  • クルカラニ サヒル

    日本法人ユービーアイソフト株式会社 ブランド マネージャー

    グラフィック学科/2014年卒

  • 小森 ちづる

    日本法人ユービーアイソフト株式会社 クリエイティブ サービス マネージャー

    メイク・ネイル学科/2014年卒

フランスの大手ゲーム会社で、世界的人気ゲームをいくつも生み出してきたユービーアイソフト。その日本法人ユービーアイソフト株式会社で働くサヒル クルカラニ氏と小森ちづる氏は、学科は違えど、モード学園を同時期に卒業している。それぞれの役割とかかわり方についてうかがった。

モード学園時代の同期と、偶然のつながり。

サヒル

「私は現在、主に日本と韓国における『レインボーシックス シージ』というゲームのブランド マネージャーを務めています。全世界で3000万人以上のプレイヤーが楽しんでおり、日本国内でも多くのファンに支持されています。オンラインメディア、イベント、インフルエンサーとのコラボレーションなど、全体的な計画を立案し実行する責任者を務めています」

小森

「私はクリエイティブ サービス マネージャーとして働いています。 広報でのクリエイティブ全般に関わる仕事で、海外チームがつくった動画を日本向けにローカライズしたり、サムネイルをつくったり、ソーシャルメディア用のクリエイティブをつくったりしています。最近はサヒルさんと一緒に日本独自のコンテンツも制作しています」

サヒル

「小森さんは私のイメージを具体化するだけでなく、「今こういうものが流行っている、これをつくりましょう」と提案してくれます。日本人目線でユーザが欲しいものや面白いものをつくることができていますね」

小森

「今はバディとして従事していますが、最初はまさか一緒に働くとは思いませんでした」

実はM・A・C時代に実績が認められて日本代表になるなど活躍され、MOGA PRESSにも登場していた小森さん。そのときのインタビュー記事はこちら。

2人ともコロナ禍を経て、異業種への挑戦。

サヒル

「私はモード学園のグラフィック学科を卒業して、イベント会社でeスポーツ事業部の課長として働いていましたが、コロナ禍でイベントが減り、、、。そんなときにユービーアイソフトがeスポーツ部門を募集していたので、クライアント側になって判断権を持って仕事したいと思い、入社しました」

小森

「私もコロナ禍で転職を決めたんです。マスクをする生活になったことで、当時売れ筋だった口紅が全然こう売れなくなってしまって、、、。そんなときに当時ハマっていた『ジャストダンス』というゲームをつくっていたユービーアイソフトで、クリエイティブ職を募集していたので思い切って応募しました」

コロナ禍がきっかけで、同じ企業へ転職していたお二人。特に小森さんは異業種への挑戦となったわけだが、不安や苦労などはなかったのだろうか。

小森

「業界としてはまったく違うんですが、前職で売り場のディスプレイとかをつくるのに、Photoshop、Illustratorとか使っていたので、それを生かしてSNSなどの動画編集とかもチャレンジしてみようかなという好奇心の方が強かったです。あとはサヒルさんが、私がメイク業界出身と知ってくださっていたので、ハロウィン企画のときにインフルエンサーさんへのメイクをしたり、ゲーム内でのメイクを再現する企画をしたり、強みを生かすことができました」

サヒル

「小森さんは前職でVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)を担当されていました。店舗ごとのレイアウトや照明にあわせてブランドの統一されたデザインで演出する仕事っていうのは、今、本国フランスのカルチャーをどう日本にローカライズさせるか、という視点でとても役にたっていると思います」

小森

「そうですね。あと、売り場時代にはあまり感じにくかった部分でいうと、今の仕事ではソーシャルメディア上にアップしたコンテンツに対して、リプライとかコメントで、どう見られてたのかっていうのが割とすぐにわかります。これバズったな、これバズらないなとか、そういうのが割とリアルタイムに見れるようになったので、そういう意味ではダイレクトなやりがいを感じるなと思います」

サヒル

「私はブランディングというのは生き物だと思っていて。その国と、カルチャーで生きるようにしないと、ブランドが死ぬと思っています。そういう意味で、フランスのものを日本、そして韓国のユーザに、どうやったら楽しんでいただけるかを小森と考えています」

eスポーツの魅力と今後について。

サヒル

「eスポーツは、家にいながらでも大会に参加できるため、例えば北海道と関西の選手が同じチームで参加することも可能です。また体が不自由な方でも、同じ競技で戦うこともできます。これは普通の競技ではできないことで、誰にでもチャンスがあるという点に魅力を感じ、eスポーツを引き続き支援したいと思っています。 しかしながら、eスポーツはまだ始まったばかりで安定していない状況です。現在の課題は、お金の出どころが主に主催側に集中していることで、これを分散しないと長期的に残る業界にはなりません。スポンサーやパートナーを集める必要がありますが、現状ではゲーム関連企業などが多いです。ここをモード学園卒業したつながりから、去年はファッションブランドとコラボすることもでき、業界を広げる取り組みをしています」

小森

「私も美容業界とeスポーツは、まだ誰もやっていないだけで、チャンスはあると思います。今はゲーム配信者やストリーマーも顔出しする時代で、見た目も重要になっています。eスポーツと絡めた広告は食べ物系が多いですが、スキンケア製品も毎日使うものなので、ゲーマー向けの化粧水などの提案は可能だと思います。サヒルさん言ったように直接交わらない業界同士のコラボレーションは面白い効果を生むと思っています」

サヒル

「eスポーツは普通のスポーツと同様、スターが目立つので、ファッションやメイクにこだわる人たちが成功しやすいと思います。特に最近は女性eスポーツ選手が増えているので、美容業界とのつながりは可能性ありますね!」

実は、お二人とのつながりで、ユービーアイソフトのシューティングゲームを堪能できるイベント「FPS Day 2025」を、モード学園コクーンタワーにて実施することとなった。イベントではeスポーツの世界大会として『レインボーシックス シージ』のAPAC Cup(日本、韓国、オセアニア、東南アジアの王者を決める大会)と、インフルエンサーを招いたコスプレ、ファッションショーなどを実施予定だ。eスポーツと異業種の新たな挑戦の1つとなることだろう。

  • 重盛さと美とのコラボMV「Rainbow 6(feat.友達)」も話題となった

クルカラニ サヒル

日本法人ユービーアイソフト株式会社 ブランド マネージャー

グラフィック学科/2014年卒

フランスの大手ゲーム会社「ユービーアイソフト」の日本法人にて、『レインボーシックス シージ』のブランドマネージャーを務める。 オンラインメディア、イベント、インフルエンサーとのコラボレーションなど、全体的な計画を立案し実行している。

小森 ちづる

小森 ちづる

日本法人ユービーアイソフト株式会社 クリエイティブ サービス マネージャー

メイク・ネイル学科/2014年卒

在学中の2013年から特別インターンシップ生として、『M・A・C』のメイクアップアーティストとなる。4年間の百貨店での勤務の後、全国に60店舗以上ある同ブランドの店頭ディスプレイなどを統括するビジュアルマーチャンダイザーに就任。また、『M・A・C』の他多くのブランドを抱えるエスティローダーグループが、アジアのミレニアル世代のスタッフを招集した次世代会議にて、次世代の販売戦略を提案し、優勝した経歴を持つ。 コロナ禍を経てフランスの大手ゲーム会社「ユービーアイソフト」の日本法人に転職。クリエイティブサービスマネージャーとして、海外チームがつくった動画の日本向けローカライズやソーシャルメディア用のクリエイティブ制作など、広報でのクリエイティブ全般に関わる。