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夢に向かって切磋琢磨を続けて今までの経験の集大成に

MAKE / HAIR
阿部 真明
ETVOSオフィシャルメイクアップアーティスト
/メイク・ヘア学科(現メイク・ネイル学科)卒業
ETVOS唯一の
オフィシャルメイクアップ
アーティストが誕生

学生時代から語り続けた夢を継続によって有言実行へ

企業付きのアーティストという進路を入学当初から選んでいた阿部真明氏。RMK、Diorと名コスメブランドを渡り歩き、現在はETVOSで唯一のオフィシャルメイクアップアーティストとして活躍している。まだ男性のメイクアップアーティストが珍しかった時代、なぜその道を選んだのか。

「高校デビューした女の子のなかで、髪型とメイクを変えただけですごく雰囲気が変わった子がいて。垢抜けたことで人生まで変わって、自信にあふれているのが見てわかったんです。」それをきっかけにメイクに興味を持ち始めた頃、メイクアップアーティストブームが起こった。「エスティローダーにいらっしゃったティミー西村さんを見て、企業付きのアーティストという存在を初めて知りました。企業の名前を背負って活動しているアーティストの恰好良さが、なんだか僕には響いて」
進路も、インストラクター専攻があったモード学園を選んだ。「モデルさんってもともと綺麗じゃないですか。僕には高校時代の体験があったので、一般の人を綺麗にして喜んでもらえることに魅力を感じたんだと思います」

ある時、RMKのアーティストが講義でやってくる。デザイナーのRUMIKOは当時新進気鋭のNYスタイルで、厚く塗らないナチュラルメイクの先駆者だ。
「その人を変えるのではなく、その人を活かすという考え方が斬新で。RMKの求人にも、応募者が殺到していていましたが、運よく入れてもらえました。」講義をしたアーティストとも、後日再会を果たすこととなった。

入社してから、アーティストチームに入れるまでに7年。それでも早い方だったという。「試験は一年に一回しかなくて、何回受けても受からない人は受からない、圧倒的なレベルで見られるとても厳しい試験でした」
企業アーティストは数字も求められる。接客、マナー、トークスキルなど、すべてにおいて模範にならなければならいし、指名率も競う。メイクがうまいのは当たり前、売れないアーティストはいらないと言われたことも。
下積みを7年、アーティストとして6年が経った頃、転機が訪れる。「僕の中で、ある程度は吸収できたという納得感があって、そのうえで、どうしても自分のキャリアとして、歴史ある一流ブランドの接客術を学ぶためにDiorを経験したかったんです」

Diorでは圧倒的な世界観を体感した。お客さまに特別な体験を届けることが目的なので、お客さまへの配慮には特別厳しかったという。「お客さまがエンターテインメントとして楽しむ環境づくりが完璧でした。Diorが好きで仕方ないお客さまと、Diorが好きで仕方ないスタッフなので、本当に楽しかったです」
そんな時に、ヘッドハンティングの声がかかった。「RMKで基本を学んで土台ができ上がり、Diorでおもてなし精神を学び、次はどうしようかと考えていた時に、ETVOSから次のステージに進むにあたってアーティストが必要だと声がかかりました」
 新しいことに挑戦しているブランドなら、今まで培ってきたことが最大限にいかせるかもしれないと、新天地に身を移した。
「今は撮影からスタッフ教育まで多岐に渡る活動を任されています。特にスタッフ教育においては、自分の経験を提供する立場にいます。YouTubeも始めて、登録者数も増えているところ。未来に向かって動いているのでやりがいを感じますね」

企業アーティストとして、「すべてはETVOSの発展。それが、僕がこの業界でやりたいことの集大成」と言い切る阿部氏。ブランドの顔として、共に前へと進んでいく。

※卒業生会報誌「MOGA PRESS」77号(2022年11月)掲載記事

PROFILE

阿部 真明
ETVOSオフィシャルメイクアップアーティスト
/メイク・ヘア学科(現メイク・ネイル学科)卒業

山形県出身。モード学園卒業後、RMKに所属。アーティストチームとして国内外で活動して13年間にわたって経験を積む。その後、Diorのメイクチームカラースタイリストとして3年間活動。現在、ETVOSオフィシャルメイクアップアーティストに。その人が持つ魅力を最大限に引き出し、長所を活かすメイク提案を得意とする。

ETVOS(エトヴォス)公式ブランドチャンネル
https://www.youtube.com/user/etvosjapan