ZEROからPROを育てる。教師になってからの数年間が人生で一番学びが多かった。

FASHION

2025.12.9

ZEROからPROを育てる。教師になってからの数年間が人生で一番学びが多かった。

  • 伊藤 まりあ(写真:左)

    ベイクルーズ ⇒ モード学園(ファッションデザイン学科教師)

    ファッションデザイン学科/2017年卒業

  • 笹川 智葉(写真:右)

    広告制作会社 ⇒ モード学園(グラフィック学科教師)

    グラフィック学科/2018年卒業

モード学園の教員は、すべて業界出身者。ファッションから、ビジネス、グラフィック、インテリア、ヘア・メイク、美容まで、各業界でプロとして活躍した経験から、学生たちに実践的な指導をしている。今回はモード学園を卒業後、業界でプロを経験し、次世代を育成するために教師として母校に戻ってきた2名に話をうかがった。

未経験から、ファッションの道へ

伊藤

ファッションデザイン学科を担当しています。前職はファッションデザインの仕事もしながら、株式会社ベイクルーズでウェブVCという仕事をしていました。ウェブ上のビジュアルコーディネーターという意味で、SNS運用やルックの撮影、ビジュアルの構成などの仕事をしていました

笹川

グラフィック学科を担当しています。前職はアニメや映画などのエンタメ業界に関わるグラフィックデザイナーの仕事をしていました。広告制作、映画やアニメのブルーレイDVDのパッケージデザイン、雑誌の制作などを行っていました

お二人はともにモード学園出身ということですが、そもそも各分野を目指したきっかけを教えてください。

伊藤

自分のコンプレックスを克服したいという思いからファッションに興味を持ちました。洋服を着ることで自分が変わるきっかけになると思い、そこからファッション雑誌を読むようになり、洋服やファッションに興味を持ちました

笹川

小さいときからアニメや漫画が好きで、イラストを描くことが好きでした。イラストを描いたり、デザイン系の仕事ができたらいいなとぼんやり思い始めて目指すようになりました

PROの経験を活かし、教師の道へ

業界でプロになる夢をかなえたお二人ですが、なぜ教師になろうと思われたのですか?

笹川

「当時の担任の先生からお話をいただきました。私の性格的に、なんでもチャレンジしてみようというのがあったので、こういう機会もないかなと思って教師となりました」

伊藤

「前にも一度お誘いをいただいたのですが、そのときは本社に移動したタイミングで、まだやりたいことが残っていたのでお断りしたんです。それから数年してコロナ禍になって。新卒採用などもいったんストップになって、このままじゃファッション業界が衰退しちゃうんじゃないか、って漠然と怖くなって、使命感じゃないですけど、そういう想いでいたタイミングで再度お声がけいただき、次世代を育てることで業界を底上げできるんじゃないかと思ってお受けしました」

実際に教師になってみてどうですか?

笹川

「最初は緊張して、カンペがあるのに読めないほど、、、手も震え、話したいことも話せないままだったと思います。 けれども、この学生たちを私が育てていくんだ、っていう使命感で無我夢中でしたね」

伊藤

「私も不安でしたね、人を指導したり、っていう経験もあまりなかったので。でも、以前担任をしていた学生が成長して就職も決め、凛とした姿になったのを見たときに達成感を感じました」

笹川

「先輩や後輩の卒業生とも話す機会があるので、一緒にカリキュラムを考えたりしています。自分が学生だった頃の担任の先生と一緒に働いていることもあり、何でも相談し合える関係で仕事が進められています」

伊藤

「教師になってからの数年間が人生で一番学びが多く、学生たちと一緒に成長できたと思っています。人前で話すことが怖くなくなり、様々な人の気持ちを理解する力も身につきました」

笹川

「自分が学んできたことを学生に直接伝えられる。自分が学生だったからこそわかる悩みもあると思っています。こちらが本気になって話せば話すほど、学生たちの目の色も変わってくるんです。真剣に話を聞いてくれて、響いてくれている感じも伝わってきます」

伊藤

「都会で学んでいるメリットを生かして、最先端の学びやトレンド性のある授業を取り入れ、トレンドに敏感な学生を育てていきたいと思っています。ファッション業界の楽しさを学生に伝え、業界に挑戦したいと思わせるような教育を目指して、これからも指導していきます」

教師の道をZEROから歩み始めたお二人のもとから、業界で活躍するPROがこれからも誕生していくだろう

伊藤 まりあ(写真:左)

ベイクルーズ ⇒ モード学園(ファッションデザイン学科教師)

ファッションデザイン学科/2017年卒業

卒業後、ファッションデザインの仕事をしながら、株式会社ベイクルーズでウェブビジュアルコーディネーターとしてSNS運用やルックの撮影、ビジュアルの構成などを担当。 その後、次世代を育成するために母校にてファッションデザイン学科の教師を務めている。

笹川 智葉(写真:右)

広告制作会社 ⇒ モード学園(グラフィック学科教師)

グラフィック学科/2018年卒業

卒業後、アニメや映画などのエンタメ業界に関わるグラフィックデザイナーとして、広告制作、映画やアニメのプルーレイ/DVDのパッケージデザイン、雑誌の制作などを行う。 その後、次世代を育成するために母校にてグラフィック学科の教師を務めている。