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若手デザイナーの登竜門『イエール・フェスティバルsupported by CHANEL』卒業生3名受賞!

FASHION

長年「CHANEL(シャネル)」が支援を続ける世界的な若手デザイナーの登竜門とされているファッションコンテスト『第34回イエール国際モードフェスティバル』の準グランプリにあたる審査員特別賞にモード学園卒業生「Re:quaL≡(リコール)」デザイナーの土居哲也さん、モデリストの戸田麻奈美さん、穴澤洋太さんが選出されました。

同コンテストでは、Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)、VERSUS VERSACE(ヴェルサス ヴェルサーチ)、Saint Laurent(サンローラン)のクリエイティブ・ディレクターを歴任してきたアンソニー・ヴァカレロ氏も過去に受賞を果たしています。
審査委員長のChloé (クロエ)のクリエイティブ・ディレクターのナターシャ・ラムゼイ=レヴィ氏からは「今回の作品の中で1番好きなコレクションだった。クリエイション・質・スター性ともにずば抜けていた。」と講評をいただいたそうです。

「Re:時の単位 equal≡常に等しく= Re:quaL≡」というブランドコンセプトのもと3名のクリエイションや技術が結集してできた「Re:quaL≡(リコール)」。第33回のセミファイナリストにも選出されていた3名が、今回のコンテストにかけてきた熱い想いとこれからのブランド展開について語っていただきました。

タブーの更新に挑む

CHANELやCOMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)を始めとする世界のファッション界で名を轟かせているブランドの多くが、これまでのファッションの枠においての固定概念を壊し、タブーを更新することで新たなファッションのカルチャーを創ってきました。
Re:quaL≡においてもファッションにおける枠を広げるべく、コレクションにおいて挑戦を続けてきました。歴史・環境・ジェンダーなど様々な切り口から社会へ問題提起を行っており、同コンテストで発表された「POLOMANI」では、ニセモノ市場に着目し、コピーやオマージュとされる“ニセモノ”が異なる要素と混ざり合うことで“ニセモノ”を越える新たなものになることができることを表現しました。

3人のモード時代

多くの人が集まる都心の一等地であれば様々な人に出会えると思い入学したモード学園で共にブランドを立ち上げる3名は出会いました。その他にも多くの素敵な同級生に恵まれ、現在でも互いに刺激を受け切磋琢磨し続けているそうです。
学生時代のコンテストでは1体でどれだけ美しいものが創れるかが勝負であったが、海外のコンテストでは3体、7体、10体…とコレクションとしていかに美しく見せられるかが重要となってきます。まずは1つで良いので自身の“らしさ”を大切に何かを極めてみてください。そして自身のクリエイションを社会のものさしで俯瞰してみてください。

これからのブランド展開

このコンテストを通して日本の技術が世界に通用することを実感することができました。今後は、クリエイションにおいてもしっかりとリスクを取り続けることでRe:quaL≡をブランドとして進化させていくとともに、ファッションビジネスにおいても確立させていきたいです。
また、ファッション業界においてこれまで築かれてきたゆるぎない伝統に対し、市場の多様性に対応するためにもアジアならではのセンスやカルチャーを大事にし、これからの作品にも取り入れていきたいです。今回のコンテストにおいても日本らしさをどの様に投影させるか熟考し、二人羽織などから得たイメージを取り入れていきました。

『Re:quaL≡』デザイナー 土居哲也氏

卒業後、様々なファッション教育期間で修学し、坂部三樹郎氏や山縣良和氏を師事する。その後、友人と共にRe:quaL≡(リコール)として活動を開始。第34回イエール国際モードフェスティバル モード部門 Honourable mention from the jury授賞。

『Re:quaL≡』モデリスト 戸田麻奈美氏

2011年、東京モード学園入学。
在学中は友人のコンテストにパタンナーとして積極的に携わり、2015年ファッションデザイン学科を卒業。
卒業後も独学でテーラリングを学び、モード学園の同級生とRe:quaL≡(リコール)を立ち上げ、現在に至る。

『Re:quaL≡』モデリスト 穴澤洋太氏

卒業後、Accademia Costume and Moda(イタリア・ローマ)へ留学した後、オートクチュールのアトリエで勤務。2018年、帰国しRe:quaL≡(リコール)のメンバーとして加わり、活動を開始する。