News |

イギリス・ロンドンでファッションデザイナーとして活躍する卒業生・中村淳氏

FASHION

2019年に厳しい条件を満たしイギリスファッション協会より認定を受け、イギリスファッション業界の牽引を期待されるデザイナーに与えられる最難関中の1つである「エクセプショナルタレントビザ」を取得した卒業生・中村淳氏。同年ロンドンにて自身のブランド「JU-NNA」を設立し、SS21シーズンよりコレクション継続とこれからの活躍が期待される中村氏に話を聞いた。


海外への挑戦
世界でも通用する日本の伝統技術「絞り」を用いたデザイン

中村氏のデザインの特徴でもある日本の伝統技術「絞り」。モード学園入学前は着物業界において「絞り染」や「ろうけつ染」をはじめ様々な伝統技術に触れてきたことが活かされているのだろう。そんな中村氏が海外へ興味を持ち始めたのはモード学園卒業後だという。「ファッションデザイナーを夢見て日本のファッション業界で経験を積んでいました。海外出張・外資系企業との取引やデザインを勉強していく中でヨーロッパのデザイン方法や考え方に興味を持ったことがきっかけで海外への挑戦を決めました。」

国際環境が整っているとの理由で入学を決意した大学院「Istituto Marangoni London」。在学中のコレクションが国際デザインコンペティションにノミネートされたことで自身のデザインが世界で受け入れられる事を実感し始めたと中村氏。「特に伝統技術(絞り)に対する反響が予想以上にありました。」

「パターンのテクニックはすべての基本になっています。」

現在、デザインからサンプル縫製まで自身で仕上げている中村氏。そのベースにあるのはモード学園での学びだと 話す。「モード学園では本当に基礎からデザイン・パターン・縫製を学びました。その時に学んだ1つ1つが現在の 作品づくりに活かされています。中でもパターンテクニックはすべての基本になっています。」

そんなモード学園で過ごした記憶は今でも鮮明に覚えているという。「当時デザインコンテスト用にかなり手間の かかるコスチュームを作成したのですが、先生やクラスメイトが全面的に協力してくれたことがありました。今でも あの当時を思い出すと感謝の気持ちでいっぱいになります。」

自身の経験を活かしながら自分の夢にひたむきに向き合い、挑戦してきた中村氏。

最後に後輩へのメッセージをいただきました。

「卒業してから社会に出た時、自分のデザインや考え方に批判的な反応が返って来る事もあると思います。人と協調する事は大事ですが、ファッションは自由なので固定観念に捕らわれずにご自身の信念ややりたい事は常に持ち続けて自分を信じて進んでいって頂きたいです。」


 

プロフィール
中村 淳(2011年卒)
ディレクター / ファッションデザイナー

大阪モード学園卒業。日本のファッション業界で経験を積み、2017年渡英。大学院「Istituto Marangoni London 」にてファッションデザインウィメンズウェア修士課程を専攻。2018年在学中に発表したコレクションがMittelmoda(イタリア)、Fashion Scout Merit Award(イギリス)といった複数の国際デザインコンペティションでノミネート。2019 年イギリスファッション協会より認定を受け、イギリスファッション業界の牽引を期待されるデザイナーに与えられる最難関中の1つである「エクセプショナルタレントビザ」を取得。同年ロンドンにて自身のブランド「JU-NNA」を設立し、SS21シーズンよりコレクション継続。

「JU-NNA」https://www.ju-nna.com
「instagram」@ju_nna_