インテリアコーディネーターは、住宅や店舗などの内装や家具の選択、配置をおこない、顧客の要望に応じた空間を作り上げる職業です。顧客の理想としているイメージを、いかに実現できるかが年収を上げる重要なポイントになります。さまざまな場所で活躍できる職種ですが、年収がどの程度なのか気になる方もいるでしょう。
本記事では、インテリアコーディネーターの平均年収や他の仕事との年収比較、収入を上げる方法を解説します。インテリアコーディネーターを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
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インテリアコーディネーターの平均年収は?
令和5年度に厚生労働省が実施した統計調査によると、インテリアコーディネーターの平均年収は509.3万円でした。また、ハローワークの求人統計データによると、全国の月額の平均賃金は25.8万円です。
平均年収は賞与や残業代、資格手当などが含まれるため、実際の年収は働く環境によって異なります。給与はスキルや経験でも変わるため、若手とベテランでは差が生じることもあるでしょう。
これからインテリアコーディネーターを目指す方は、年齢別の平均年収も参考にしてください。
参考:インテリアコーディネーター|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ・ハローワーク求人統計データ)
年齢別の平均年収
インテリアコーディネーターの10代から60代の平均年収は以下のとおりです。
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 〜19歳 | 270.36 |
| 20〜24歳 | 329.16 |
| 25〜29歳 | 397.54 |
| 30〜34歳 | 471.69 |
| 35〜39歳 | 526.70 |
| 40〜44歳 | 568.22 |
| 45〜49歳 | 604.69 |
| 50〜54歳 | 620.52 |
| 55〜59歳 | 684.13 |
| 60〜64歳 | 522.25 |
| 65〜69歳 | 411.11 |
平均年収は年齢の上昇と比例して上がっていき、ピークは55歳から59歳です。経験を積み、住空間に関する提案力が上がるほど、年収の上昇が見込まれます。
参考:インテリアコーディネーター|職業情報提供サイトjobtag(賃金分布(グラフ))
インテリアコーディネーターと他の建築・インテリア関係の仕事の年収比較
インテリアコーディネーターと関係性の近い仕事として次の4つが挙げられます。
- インテリアデザイナー
- 建築施工管理技術者
- 建築設計技術者
- CADオペレーター
それぞれの仕事の年収を表にまとめたので、収入がどの程度違うのか比較したい方は参考にしてください。
| 建築・インテリア関係の仕事 | 平均年収 |
|---|---|
| インテリアコーディネーター | 509.3 |
| インテリアデザイナー | 509.3 |
| 建築施工管理技術者 | 632.8 |
| 建築設計技術者 | 632.8 |
| CADオペレーター | 452.0 |
インテリアコーディネーターは、建築物の構造や安全性への専門知識が必要となる建築施工管理技術者や建築設計技術者よりも、平均年収がやや低い傾向にあります。
CADオペレーターも、建築物の図面作成が主な業務であり、専門知識が必要です。しかし、派遣社員として働く人が多い職種でもあり、プロジェクト単位で採用されることもあるため、給与が安定しない可能性があります。
インテリアコーディネーターの働き方は、CADオペレーターと比べて正社員とフリーランスの割合が多いのが特徴です。フリーランスが多いということは、自分の裁量で仕事量や収入を決められるため、より高い年収が期待できるでしょう。
参考:インテリアコーディネーター|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ)
参考:インテリアデザイナー|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ)
参考:建築施工管理技術者|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ)
参考:建築設計技術者|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ)
参考:CADオペレーター|職業情報提供サイトjobtag(就業者統計データ)
インテリアコーディネーターの年収に差が出る理由

インテリアコーディネーターの年収は、経験やスキル、働く場所、クライアントなどによって差が生まれやすいです。なぜ状況によって年収の差が出てしまうのか、理由を解説します。
経験とスキル
経験豊富なインテリアコーディネーターは、幅広い業務に対応できるだけでなく、クライアントのニーズを的確に理解して高品質な提案をおこなえます。クライアントからの信頼を得られれば、高報酬なプロジェクトを任される機会が増え、収入アップにつながりやすくなるでしょう。
また、インテリアデザインやカラーコーディネートの知識、3Dモデリング技術などの専門スキルがあれば、競争の激しい業界内で差別化を図れます。近年はVRやARを活用してコーディネートを確認できる技術が注目されており、最新の技術を習得している人は高い評価を受ける傾向です。
スキルを磨くことで、インテリアコーディネーターとしての市場価値が高まるため、経験の違いによって収入の差が生まれやすいと考えられます。
働く場所
大都市圏ではインテリアコーディネートの需要が高い傾向にあります。個人を相手にした仕事だけでなく、商業施設やオフィスのインテリア提案など、都市部のプロジェクト内容は多様です。インテリアコーディネーターのニーズが高いため、仕事の依頼も多く、収入が相対的に高くなることが期待できます。
一方で、地方では大都市圏と比較して住宅や商業施設の数が限られており、インテリアコーディネーターのニーズが少ない傾向です。受注できる案件数が少なく、収入が低くなる可能性があります。
さらに、地方では大都市圏と比べて予算規模が小さめのプロジェクトが多いことも、収入の違いに影響を及ぼしている要因のひとつです。
クライアント
インテリアコーディネーターが担当するクライアントの種類も、収入に影響を与えます。特に、個人向け住宅と企業向けの案件では、収入に大きな差が生じる可能性があるでしょう。
個人向け住宅の場合、予算規模が比較的小さいことが一般的で、案件ごとの収入は限られています。一方、企業向けの案件ではオフィスや商業施設、店舗などのコーディネートが多く、大規模なプロジェクトが見込まれるでしょう。
インテリアコーディネーターに求められるクオリティが高い分、報酬も高額になる傾向があります。また、企業向けの案件は継続的な取引が発生する場合もあり、長期的な収入の安定につながる可能性が高いです。
クライアントの種類による収入の違いを理解し、自分の得意分野や将来の目標に合った取引先と働ける職場を選びましょう。
資格と認知度
一級建築士やインテリアプランナーなどの資格を持っている人は、専門性が高く評価され、クライアントから信頼を得やすくなります。結果、より規模の大きな案件や高単価のプロジェクトを担当する機会が増え、年収に影響を与えることもあるでしょう。
また、働いている企業の知名度や個人のブランド力も、年収の差を生む要因の一つとして挙げられます。近年、急速に発展しているAIやデジタルツールを使ったデザインの勉強をすれば、自分にしかできない提案ができ、ブランド力もアップするでしょう。
インテリアコーディネーターの専門学校では、2級建築士やインテリア設計士などの収入に直結する資格取得に挑戦できます。資格の詳しい取得方法は、インテリアコーディネーター専門学校のページをご覧ください。
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インテリアコーディネーターの年収を上げる方法
インテリアコーディネーターとして、専門分野に特化したスキルや技術を習得したり、人脈づくりに注視したりすると、年収アップにつながります。
新しいスキル・技術を習得する
インテリアコーディネーターの資格に加え、一級建築士や商業施設士・商業施設士補などの専門資格を取得すると、より高度な知識と信頼性を獲得できます。新しいスキルを身につけることで、単に業務効率を上げるだけでなく、クライアントの多様なニーズに対応できるようになるのです。
結果的に高単価の案件を受注しやすくなり、年収アップにつながります。新しいスキルや技術を持つと、業界内での差別化が図れ、より安定した収入基盤を築けるでしょう。]
専門分野に特化する
特定の分野に特化したインテリアコーディネーターは、年収アップが期待できるでしょう。例えば、高級住宅や店舗設計、オフィスデザインなど、特定のニーズに応じた専門性を磨くことで、クライアントからの信頼を得やすくなります。
また、環境に優しいデザインやスマートホーム技術などの最新トレンドに対応するスキルを身につければ、さらに価値のある提案が可能となるでしょう。
専門分野に特化すると、効率的に知識やスキルを深められるため、提供サービスの質を効率的に向上させられます。クライアント満足度も上がりやすく、リピートや口コミでの新規顧客獲得が期待でき、安定した収益が見込めるでしょう。
自身の得意分野を明確にし、クライアントにアピールすることが大切です。
人脈づくり・ネットワークを構築する
人脈づくりやネットワークを構築すると、他のデザイナーや建築士、施工業者との関係を築けるため、仕事の機会を大きく広げられます。複数の業種と連携し、人脈を広げておくことで、仕事を紹介してもらえる場合もあるでしょう。
人脈をつくるには、イベントやセミナー、交流会などに参加するのが効果的です。最新のトレンドや技術などの知識を得られるだけでなく、多様な業界の人と交流できます。
自発的な活動を通じて築いたネットワークは、共同プロジェクトの機会を増やすだけでなく、独立したときにも役立ち、年収アップにつながるでしょう。
フリーランスになる・独立する
フリーランスとして自分のブランドを確立すると、より高い収入を得られる可能性が広がります。しかし、独立して成功するにはインテリアコーディネーターとしてのスキルや経験だけでなく、ビジネススキルも必要です。
マーケティングや営業スキルを高め、取引したいクライアントに適切にアプローチすれば、依頼数が増え、単価を上げられるでしょう。自由な働き方を活かしながら、収入を得られる点がフリーランスの大きな魅力です。
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