この記事でわかること3点まとめ
- 服飾・ファッション専門学校は、ファッション関係の職業を目指すための学校
- 服飾・ファッション専門学校に通えば、実務能力が身に付き即戦力になれる
- 後悔しないためにカリキュラムや就職実績、学費や奨学金制度を確認すべき
ファッションに興味があり、服飾・ファッションの専門学校に進学したいと考えている高校生の方をはじめ、働きながら資格を取得して、ファッション業界の仕事に転職したいと考えている社会人の方もいるでしょう。
しかし、「服飾・ファッション専門学校に通うと後悔する」という意見もあり、不安に感じることもあるのではないでしょうか?
本記事では服飾・ファッション専門学校で学べることや通うメリット、大学との違いなどを解説します。併せて専門学校に通うことを後悔すると言われている理由や、後悔しないためのポイントもまとめています。ぜひ参考にしてください。
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服飾・ファッション専門学校とは?
服飾・ファッション専門学校とは、ファッションデザイナーやパタンナー、ファッションスタイリストなどファッション関係の職業を目指すための学校のことです。
服飾・ファッション専門学校では、ファッション業界の仕事に必要な専門的知識やスキル、流通に関する知識などが幅広く学べます。また、カリキュラムには実習も取り入れられているため、実践的なスキルを身につけることも可能です。
初心者でも学べる基本的なコースや経験者がレベルアップできるコースなど、職業実践専門課程として多彩な授業が用意されており、自分に合ったカリキュラムを選べます。
職業実践専門課程とは
職業実践専門課程は、文部科学大臣が認定しており、実践的な職業教育を重視したカリキュラムをおこなっていることが特徴です。企業や業界と連携し、最新の技術や知識を学ぶ環境が整っており、即戦力として活躍できる人材を育成します。
認定を受けるには、カリキュラムの充実度や業界との体制などの厳しい基準を満たす必要があります。なお、モード学園は認定を受けている服飾・ファッション専門学校の一つです。
ファッション・服飾業界に就職する方法
ファッションや服飾業界に就職するまでの流れとして、一般的に下記のようなケースが考えられます。

高校卒業後、専門学校や大学に通ってファッションや服飾に関する知識やスキルを磨き、アパレル企業に就職する道があります。
また、アパレルショップに就職する場合は、経験や学歴、資格の有無を問われないことが多いため、高校卒業後すぐに就職することができます。
就職するまでのそれぞれの過程についてお伝えます。
専門学校
高校卒業後にファッション・服飾系の専門学校へ進学し、2〜3年間で実践的な知識や技術を学びます。授業ではデザイン、パターン、縫製、マーケティングなど幅広い分野を扱い、業界で即戦力となる力を養えます。在学中からインターンや企業連携の機会も豊富で、卒業後はアパレルメーカーやブランドへの就職が目指せます。
大学
高校卒業後に4年制大学へ進学し、ファッションビジネスや衣料管理、消費者心理など理論的な知識を深めていきます。服飾系の学部や学科では、研究・分析を通じて企画力や戦略的思考も養えます。卒業後はアパレル業界だけでなく、広告や商社など多様な進路があり、総合職としての採用も視野に入ります。
高校卒業後に就職
高校卒業後、アパレルショップの販売員として現場に入り、接客や売上管理を学びながらキャリアを積んでいく方法です。現場経験を通じて商品知識やトレンドへの感度を磨き、実力次第で店長やバイヤー、本社勤務へとキャリアアップする道もあります。早くから収入を得ながら実践を重ねられる点が魅力です。
服飾・ファッション専門学校と大学の違い
服飾関係の仕事に就きたい場合のルートとして、専門学校と並んで一般的なのが大学に通うルートです。
専門学校と大学には次のような違いがあります。
専門学校 | 大学 | |
---|---|---|
学ぶ領域 | ・専門的な内容 ・実習や実践的な授業が多い | ・一般教養を含む幅広い内容 ・研究重視 |
履修科目・時間割 | ・ファッションに直結した専門科目中心 ・朝から夕方までびっしり実技授業が入ることも多い | ・座学中心で自由に時間割を組める ・空きコマや選択科目が多く、自主的な学習スタイルが求められる |
入学から卒業までの期間 | 2~4年間 | 4年間 |
学費 | 約150~400万円 | 約450~500万円 |
卒業後の進路 | 業界内への就職が基本 | 他業界への就職も多い |
以下で詳しくチェックしていきましょう。
学ぶ領域の違い
専門学校と大学では、学ぶ内容に大きな違いがあります。専門学校は、ファッション業界で活躍するための専門知識や技術を重点的に学び、実践的なスキルを短期間で習得できるカリキュラムが組まれています。
一方、大学では一般教養から専門分野まで幅広い知識を学びます。実習よりも研究や理論的な学びが中心で、自ら課題を見つけて解決する力を養う授業が多いのが特徴です。
履修科目・時間割の違い
専門学校では、1年次からファッションに直結した専門科目が中心となり、実習や制作など手を動かす授業が多く、時間割も平日フルに埋まっているケースが一般的です。毎日のように実践の場が用意されており、集中してスキルを身につけられます。
一方、大学は座学中心で時間割の自由度が高く、自分で履修計画を立てながら学びを進めます。空き時間を活用してアルバイトや自主研究、課外活動に充てる学生も多いです。
入学から卒業までの期間の違い
専門学校は2年制や3年制で、一部の高度専門課程では4年制の学校もあります。短期間で集中的に学び、卒業後すぐに就職することを前提にカリキュラムが組まれています。就職を急ぐ人や、早く現場で経験を積みたい人にとって適した選択肢です。
対して大学は原則4年制で、よりじっくりと学問に取り組めます。時間をかけて専門分野を探求しつつ、将来の進路についても柔軟に考える余裕があるのが大学の特徴です。
学費の違い
専門学校の修業年限は2〜4年、大学は基本的に4年間通う必要があります。この年数の違いが学費にも表れており、専門学校は約150〜400万円、大学は約450〜500万円が目安となります。
専門学校のほうが学費は比較的抑えられますが、短期間で就職に直結するスキルを学べるため、コストパフォーマンスの良さが評価されることもあります。
卒業後の進路の違い
卒業後の進路にも専門学校と大学では違いがあります。専門学校では、学んだ専門知識を活かしてファッション業界に就職する人が大半です。業界と連携した就職支援も充実しており、早期に現場で働くことを目指す学生に向いています。
一方、大学では進路の選択肢が広く、服飾関連の学科に所属していても、就職先が必ずしもファッション業界とは限りません。進路変更や他業界への就職も多く、学びの自由度がそのまま進路の柔軟性につながっています。
高校卒業後に即就職と学校入学の違い
次に、高校卒業後にすぐにアパレルショップなどに就職する場合と、専門学校や大学に入学する場合の違いをお伝えます。
高校卒業後に就職 | 専門学校や大学に入学 | |
---|---|---|
キャリアのスタート | 社会人としてすぐ働き始められる | 就職は数年後になる |
実務経験 | 若いうちから現場経験を積める | 学んでから就職するため現場経験は遅れる |
スキル・知識の習得方法 | 収入を得ながら現場で覚える | 授業・実習・研究など体系的に学ぶ |
就職先の選択肢 | アパレルショップや販売職が中心 | デザイナーや企画、プレス職など幅広い |
転職・キャリアアップのしやすさ | 実務経験は有利だが職種変更はやや限定的 | 学歴や専門性を活かしやすく選択肢が幅広い |
以下で詳しくチェックしていきましょう。
キャリアのスタートの違い
高校卒業後すぐに就職すれば、18歳から社会人としてのキャリアをスタートできます。早くから働き始めることで収入も得られ、同世代より早く実務経験を積めるというメリットがあります。
一方、進学した場合は就職のタイミングが2〜4年後となり、キャリアのスタートは遅れますが、その分、専門知識やスキルを身につけてから働き始められるため、スタート時の就職先や職種が異なる傾向にあります。
実務経験の違い
高校卒業後に就職した場合、若いうちから実際の仕事を通じて実務経験を積めるのが大きな特徴です。現場での経験を重ねることで、販売スキルや接客力などが早い段階で身につきます。
一方で、進学した場合は在学中にインターンやアルバイトで現場を知る機会はあるものの、本格的な実務経験は卒業後からです。学ぶことを優先する期間がある分、経験のスタート時期に差が出ます。
スキル・知識の習得方法の違い
高校卒業後にすぐ働く場合、先輩社員から教わったり実践の中で覚えるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が中心です。効率よく現場のノウハウを学べる反面、理論や背景知識を学ぶ機会は限られます。
進学すれば、授業や実習を通じてファッションの基礎から応用まで体系的に学ぶことができ、知識とスキルのバランスが取りやすいのが特徴です。
就職先の選択肢の違い
高校卒業後に就職する場合、多くはアパレルショップなどの販売職からスタートします。経験を積めばキャリアアップも可能ですが、職種の幅はやや限られます。
進学すると、学んだ内容に応じてデザイナー、パタンナー、バイヤー、企画など、より専門的な職種を目指せるのが大きな強みです。特に服飾専門学校では、就職支援や業界とのつながりも活用できます。
転職・キャリアアップのしやすさの違い
高校卒業後に現場で経験を積むことで、実績が評価されてキャリアアップできる場合もありますが、職種や企業によっては学歴や資格が求められることもあります。
一方で、進学して専門知識や学位を取得しておくと、将来的に他業界へ転職する際や管理職・専門職を目指す際にも有利に働くことがあります。選択肢の広さという点では、進学による強みが出てきます。
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服飾・ファッション専門学校で学べること
服飾・ファッション専門学校ではどのようなことが学べるのでしょうか?モード学園を例に、学習内容の一部をご紹介します。
ファッションデザイン

ファッションデザイナーをはじめとした服飾関係のデザイナー職に必要な知識と技能を学びます。具体的には創作デザインやデザイン画、パターンメイキング、テクニカルデザイン、衣装制作などのカリキュラムがあります。
1年次に素材特性理解やデザイン画における表現方法などの基礎を、2年次にブランド・コンセプトに合ったデザインワークや素材選定、表現を学び、3年次には実践的な授業体系でデザインの感性・表現や現場で活かせる交渉力とプレゼンテーション力を鍛えます。
ファッションビジネス

ブランドプロデューサーをはじめとした企画・販売、バイヤー、ネットビジネスなどに関わる職種に必要な知識と技能を学びます。具体的にはアパレルマーチャンダイジング、リテールテクニック、コンセプトメイキング、デジタル戦略論、ファッションプランニングなどのカリキュラムがあります。
1年次にはアパレル業界の構造・流通を総合的に学びつつ的確な商品構成から技術管理までファッションビジネスに必要な情報の理解をめざします。2年次にはプロデュース力を向上させながらファッションに関する幅広い知識を身につけ、応用展開力の習得に努めます。
ファッションテクノロジー

パターン技術のプロフェッショナルである各種パタンナーに必要な知識と技能を学びます。具体的にはパターンメイキング、制作技法、デザイン画、テクニカルパターン・アパレル生産技法、ドレーピングなどのカリキュラムがあります。
1年次にはファッション史やファッション用語など基礎知識を身につけつつ的確なシルエットやフォルムをつくる力を養います。2年次にはパターンメイキング能力、アパレルCAD操作技術の習得をめざし、3年次ではあらゆるファッション商品を効率良く生産する生産プランニング能力と生産管理能力を身につけます。
スタイリスト

ファッション誌からテレビ・CMまで幅広く活躍する各種スタイリストに必要な知識と技能を学びます。具体的にはスタイリストワーク、スタイリストテクニック、コーディネーション、ファッションスタイル論、和装技法、メイクアップテクニック、パーソナルスタイリングなどのカリキュラムがあります。
1年次にはスタイリストに必要な基本知識・技術を修得しつつパーソナルカラー、体型補正コーディネートなどを学び、2年次にはスタイリストとして必要なビジネスワーク・独創力・編集力をさらに向上させます。
服飾・ファッション専門学校の学費
専門学校に通うことを決めた際、多くの方が気になるのが学費です。ここではモード学園を例に、2026年4月・10月入学の1年目の学費をご紹介します。
コースによって異なりますが、年間の授業料に加えて、入学金30万円、教材費3.15万〜10.25万円(2025年実績)、月額教材実費として2,000〜8,000円程度が必要です。また2年目以降は、前年度の学費に5万〜8万円(学科により異なる)が加算されます。さらに、卒業年には卒業アルバム代と卒業生会会費として2.35万円(2025年実績)も必要です。
なお、これはあくまでモード学園の一例であり、他の服飾・ファッション専門学校でも、学費体系や追加費用は異なります。たとえば、学校によってはクラス費や入学金のほか、学用品やユニフォーム購入費などが別途必要となる場合もあります。進学を検討する際は、各校の公式情報をよく確認して、総費用を把握しておくことが大切です。
モード学園の各コースごとの学費(1年間の合計)
コース | 学科 | 学費 |
---|---|---|
4年制一貫コース | ファッションデザイン学科 高度専門士コース | 1,263,000円 |
ファッションビジネス学科 高度専門士コース | 1,263,000円 | |
3年制一貫コース | インテリア学科 | 1,263,000円 |
グラフィック学科 | 1,263,000円 | |
総合コース | 総合基礎学科 | 1,203,000円 |
専門コース | ファッションデザイン学科 | 1,263,000円 |
ファッションテクノロジー学科 | 1,263,000円 | |
ファッションビジネス学科 | 1,263,000円 | |
スタイリスト学科 | 1,263,000円 |
服飾・ファッション専門学校の基本設備
服飾・ファッション専門学校では、学生が実践的なスキルを身につけられるよう、充実した設備が整っています。 代表的なものとして、工業用ミシンやアイロン台、裁断台などの縫製設備があり、実際にアパレル業界で使われている機器を使いながら技術を学べます。
また、パターンメイキング用の作業スペースやドレーピング用ボディ(トルソー)が設置されており、デザインの立体構成を実践的に学べる環境が整っています。これにより、学生は現場を再現した最先端の設備・環境のもとで学び、実戦力を身につけられます。
服飾・ファッション専門学校に通うメリット

服飾関係の仕事に就きたい場合のルートは大学に通う、通信講座を受けるなどいくつかありますが、おすすめは専門学校に通うルートです。
本章では服飾・ファッション専門学校に通うメリットをご紹介します。
実務能力が身に付き、即戦力になれる
専門学校は他のルートと比較して実践的な授業が多いため、学ぶ過程で自然と実務能力が身につきます。また、充実した設備と業界出身のプロ講師の教えにより、即戦力レベルの力を養えるのも魅力の1つです。ファッション業界でいち早く活躍したい方に向いています。
就職で有利になる
服飾関係の専門学校だけあり、ファッション業界の求人票が多く集まるのも特徴といえます。企業によっては一般的な採用試験に比べて選考が有利に進むケースもあり、他のルートに比べてファッション業界への就職がしやすいのもメリットです。
専門的な学習を集中しておこなえる
専門学校では特定分野の知識・技能の習得に特化した授業が展開されるため、専門的な学習に集中でき、その分、業界で役立つ知識や技能が効率的に身につきます。短期間でしっかりとしたスキルの習得をめざす方におすすめです。
同じ目標を持つ仲間が多くいる
周りが同じ夢を持つ学生ばかりなので、友だちであると同時に、「仲間」として切磋琢磨できる相手に出会えるのも専門学校の魅力です。在学中はもちろん、卒業後にも業界ならではの相談をしたり、アドバイスをもらったりできるでしょう。
服飾・ファッション専門学校に通うデメリット
専門学校は短期間で専門知識を習得するため、学習負荷がやや高く、一般教養科目も少ない傾向にあります。そのため目指すキャリアが明確な場合は専門知識に集中できて非常に良い学習環境ですが、進路が明確でない場合はやや辛いかもしれません。
また、企業によっては大卒と比べて求人数や初任給に差がある場合もデメリットとしてよく挙がりますが、専門学校でしっかりと知識を身につければ就職後の躍進で大卒より早い昇給が期待でき、転職活動も実務経験の部分の評価で大卒との差はなくなるため、問題ないでしょう。
服飾・ファッション専門学校を選ぶ際のポイント
服飾・ファッション専門学校には、学校ごとに異なる特徴があります。自分に合った専門学校を選ぶためには、以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。
カリキュラムを確認する

カリキュラムは、専門学校を選ぶ際に確認しておきたい項目のひとつです。特に、自分が学びたい分野の授業を受けられるかは、入学前にチェックしておきましょう。
最新の設備や機材を使った授業をおこなっている学校であれば、学生のうちから業界最先端の知識を身につけられます。就職活動のやりやすさを重視する場合は、インターンシップやファッションイベントに参加できるかについても、あらかじめ把握しておくことが大切です。
卒業生の就職実績を確認する

服飾・ファッション専門学校では、卒業後にファッション関係の仕事に就く方が多いです。卒業生の就職実績をみれば、卒業後のキャリアをイメージしやすくなります。
また、学校によってどのような企業とつながりがあるのかはそれぞれ異なるため、希望する就職先から進学先を選ぶこともひとつの手段です。就職先や就職率は、就職サポートの手厚さを判断する際の参考にできます。
自分の目指すキャリアが決まっている方は、同様の道を歩んでいる卒業生がいないか、気になる学校の就職実績を確認してみるとよいでしょう。
先生・講師の経歴を確認する

専門学校を選ぶ際は、先生・講師の経歴も確認しておくことをおすすめします。
実務経験が豊富な講師から学ぶことができれば、卒業後に活かせる知識やスキルを身につけられるでしょう。なかには、有名講師から指導を受けられる学校もあります。現役のデザイナーやパタンナーは最新のファッションのトレンドやビジネスについて知見も深く、生きた知識や経験を授業で知ることができます。
先生・講師の経歴を確認することで、自分の目指すキャリアについて、深く学ぶチャンスがあるか判断できるでしょう。
学費や奨学金制度を確認する

服飾・ファッション専門学校への進学を検討する際は、卒業までにかかる費用の合計を正確に把握しておくことが大切です。ファッション業界に限らず、専門学校は短期間で深い知識の習得や実践的なスキルの獲得を目指すことから、学費が高額になる傾向があります。
また、授業料以外にも、入学金や教材費、コンテストの参加費などがかかる場合もあるため、注意が必要です。
学校によっては奨学金などの支援制度が整備されていることも多いので、自身が対象となるか、利用できる要件などを確認しておくとよいでしょう。
モード学園ではこの職業に関する学科を豊富に揃えています。
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学校の雰囲気を確認する

服飾・ファッション専門学校を選ぶ際は、実際に学校の雰囲気を確かめることが大切です。オープンキャンパスや体験説明会では、校舎の設備や授業の雰囲気、在校生や講師の様子などを直接見ることができます。
気になる点を相談できる「個別相談」もおすすめです。資料だけではわからないリアルな情報を得るためにも、積極的に参加してみましょう。
学生作品や学校のファッションショーを見る
各校の実力や特色を知るには、学生の作品や学校主催のファッションショーをチェックするのが効果的です。特にモード学園では、学生が企画・制作する本格的なショーが注目されており、その様子はYouTubeチャンネルでも公開されています。
気になる学校の動画を視聴することで、学びの成果や表現力の高さをリアルに感じ取ることができます。



おすすめの専門学校の例
ファッション・服飾専門学校を選ぶ際、各地域で注目されている学校を知ることは重要です。ここでは、メディアや各種サイトで頻繁に紹介されている専門学校を、東京・名古屋・大阪の3都市ごとにピックアップしました。気になる学校があればホームページを見て、特色やカリキュラム、就職実績などを比較してみてください。
東京
- 東京モード学園
- 文化服装学院
- バンタンデザイン研究所
- ベルエポック美容専門学校
- 東京服飾専門学校
名古屋
- 名古屋モード学園
- 名古屋ファッション専門学校
- 愛知文化服装専門学校
- 中部ファッション専門学校
- 明美文化専門学校
大阪
- 大阪モード学園
- 大阪文化服装学院
- マロニエファッションデザイン専門学校
- 上田安子服飾専門学校
- 大阪デザイナー・アカデミー
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そもそもアパレルとは
そもそもアパレルとは、衣服やファッションに関する業界全般を指す言葉で、衣類の企画・デザイン・製造・販売といった一連のプロセスを含みます。ファッションデザイナーやパタンナー、バイヤー、販売員など、幅広い職種が存在し、消費者のニーズやトレンドに応じて変化し続けるダイナミックな業界です。
こうしたアパレル分野で活躍するには、センスや実務スキルに加え、服飾や衣服に関する基礎的な知識も欠かせません。次に、そうした知識の土台となる「服飾・被服学」について見ていきましょう。
服飾・被服学とは
服飾・被服学とは、衣服やファッションを科学的かつ文化的に探求する学問分野です。素材やデザイン、製作技術だけでなく、歴史や心理学、社会的役割までを学びます。実用的なスキルと理論をバランスよく身につけることで、ファッションの多様な現場に対応できる力を養います。
被服学は、下記のような専門的な領域に分かれています。
被服材料学
被服材料学では、衣服に使用される繊維や布地の性質を科学的に学びます。綿やポリエステルといった素材の特徴、吸湿性や通気性、耐久性などの物理的性質を理解することが中心です。
素材選びは快適性やデザイン性に大きく関わるため、衣服づくりの基礎として重要な知識です。
被服整理学
被服整理学は、衣服のメンテナンスや取り扱い方法に関する学問です。洗濯やクリーニングによる素材の変化、保管方法、シワや型崩れの防止など、衣服の品質を保つための知識を学びます。
アパレル商品の長期的な価値を維持するために欠かせない分野です。
被服意匠学
被服意匠学は、デザインや装飾に関する知識と理論を扱う分野です。色彩構成や形状、模様のバランス、美的感覚といった「見た目」に関する要素を中心に学びます。
ファッションにおける創造性を支える領域であり、デザインの基盤を作るうえで重要な役割を果たします。
被服構成学
被服構成学では、衣服を立体的に構成するためのパターン(型紙)や縫製技術について学びます。設計図としての型紙の作成から、裁断、縫製までの工程を理解し、実際に衣服を形にしていくスキルを身につけます。
デザイナーやパタンナーを目指す人にとって必須の知識です。
服飾・ファッション専門学校でめざせる職業
最後に、服飾・ファッション専門学校でめざせる職業の例をご紹介します。専門学校に通う目標を明確にする際や、自らの目標に服飾・ファッション専門学校が合っているかを確認する際の参考にしてください。
ファッションデザイナー

服飾関係のデザイナーの総称です。仕事内容は幅広く、商品のデザインを考え制作し、展示会などを通して販売につなげます。実際の現場では業務内容によって担当分けがされ、協力して仕事に臨みます。
また、ファッションデザイナーの仕事の平均年収は約419万円といわれています。
アパレルデザイナー

主にアパレル企業内で、ブランドに合わせたアイテムづくりをおこなう服飾関係のデザイナーです。流行を追い求めマーケットのニーズを読み取りつつ、ブランドならではの魅力を取り入れたアイテムづくりが重要視されます。
パタンナー

デザイナーが作成したデザイン画をもとに、パターンと呼ばれる型紙の制作や縫製のための指定をおこなう仕事です。デザイナーのイメージ通りのパターンをつくりあげるために、専門知識や技術はもちろん発想力も求められます。
また、パタンナーの仕事の平均年収は約406万円といわれています。
マーチャンダイザー(MD)

服飾の分野において、商品の開発から販売戦略までの総合企画をする仕事です。適切な商品を適切に販売するため、ビジネスセンスや業界全般の幅広い知識が求められます。
また、マーチャンダイザーの仕事の平均年収は約456万円といわれています。
ファッションスタイリスト

マスコミやファッションショーなど、広い範囲においてシーンに合わせた衣装や小物などをコーディネートする仕事です。ファッションに関する深い知識と感性、そして求められる仕上がりを聞き出すためのコミュニケーション能力などが必要です。
また、スタイリストの仕事の平均年収は約456万円といわれています。
専門学校卒業後の主な進路
専門学校卒業後の進路は、多岐にわたります。 服飾・ファッション専門学校では、アパレル企業への就職が一般的で、デザイナーやパタンナー、縫製職人、販売スタッフなどの職種に分かれていきます。また、スタイリストやファッションアドバイザーとして活躍する人もいます。
近年では、IT分野に力を入れているファッション業界の企業も多くあり、ECサイト運営などの仕事に就くケースもあります。 さらに、ファッション業界で経験を積んだ後に、独立して自分のブランドを立ち上げる人もいます。
下記は、モード学園の学生の内定先の一例です。
- LVMHジャパン
- コム・デ・ギャルソン
- BEAMS
- ユナイテッドアローズ
- ベイクルーズ
- オンワード樫山
- パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン
- A.P.C
- バロックジャパンリミテッド
- 東京衣裳
専門学校卒業の著名なデザイナー例
専門学校で学んだ後、ファッション業界で成功を収めている日本の著名なデザイナーは数多く、専門的な技術と独自のセンスを生かして社会で高い評価を獲得しています。ここでは、専門学校卒業の著名なデザイナーの例を紹介します。
- 高田賢三
- 滝沢直己
- 津森千里
- 井野将之
- 田中文江
- 髙木翔
- 中村淳
- 中園わたる
- 熊切秀典
- 黒河内真衣子
働きながら服飾・ファッション専門学校に通える?

服飾関係の仕事をめざす方のなかには、現在社会人として働いている方もいるでしょう。その場合、働きながら専門学校に通うことは可能なのでしょうか?
結論からいうと、働きながら専門学校に通うことは可能です。専門学校のなかには社会人向けのシステムを用意している学校があります。こうした社会人向けのシステムは、平日昼間の働いている時間を避けて勉強ができるので、社会人でも問題なく利用できます。
社会人向けのシステムにはいくつかの種類があります。夜に通って授業を受ける夜間学校、地域の大学などで講義を受けるオープンカレッジ、自宅で隙間時間に勉強できる通信教育などが代表的です。
それぞれ学べる内容や学習方法、学習時間、メリットなどが異なるため、自分のライフスタイルに合ったシステムを利用して勉強しましょう。
社会人から専門学校に通う場合に注意したいポイント
併せて、社会人の方が専門学校に通って学びなおしをする場合の注意点も解説します。
目標を明確にする
特定分野について深く学ぶという専門学校の特性上、目標に合わない分野の学校に入学してしまうと卒業後に学んだことを活かせません。「なんのために学びなおしをするのか」という目標を明確にしたうえで、目標に合った分野の学校を選びましょう。
社会人向けの募集をしている学校を探す
社会人が学びなおしできるかどうかは専門学校によって異なります。社会人向けの募集がある学校を選ぶようにしましょう。社会人を積極的に受け入れている学校であれば、同じような立場の学生が多く、環境にもなじみやすいでしょう。
職場の理解を得る
働きながら専門学校に入学する場合、カリキュラムの関係で休暇をとったり、残業を避けたりする必要が出てくる可能性があります。そのようなケースで協力してもらえるよう、あらかじめ上司に相談・報告をして職場の理解を得ておくとスムーズに学びなおしができます。
服飾・ファッション専門学校に通って後悔する理由

服飾・ファッション専門学校に通うことについて、「後悔する」という意見を見かけます。なぜ後悔する人がいるのでしょうか?理由を見ていきましょう。
目的を明確にせず専門学校に進学した
専門学校は特定分野について深く学ぶための学校です。「高卒よりはいい」などの曖昧な目的で進学してしまうと、せっかく取得した資格を卒業後に活かせない、希望する進路に進めないなどの悩みにつながります。
就職先の雇用条件が悪いと感じるから
最近は大卒と専門卒の待遇差が縮まりつつありますが、それでもまだ差があることは事実です。例えば専門卒の求人数を大卒と比較した場合、2分の1程度と言われています。また初任給や出世コースにも影響することがあります。業界内就職に強い専門学校ですが、別の業界へ就職した場合は雇用条件に納得がいかないという悩みにつながってしまう恐れがあります。
学費が高いから
大学に比べると学費が安い専門学校ですが、それでも通うには百万円単位のお金がかかります。選んだ学校や自分自身の学び方によっては、卒業しても基礎的な知識や技術しか身につかなかったというケースがあり、その場合はお金が無駄だと感じることでしょう。
忙しく自由な時間が少ないから
専門学校はたった2年の短い期間で知識や技術を身につけなければならないため、必然的にスケジュールが過密で忙しくなります。自由な時間が少ないことから、専門学校を選んだことを後悔したという方も少なくありません。
服飾・ファッション専門学校に通って後悔しないために
専門学校に入って後悔しないためには、下調べをよくすることと、自分の目標や目的を明確にすることが大切です。
下調べでは、自分が学びたい分野の学校か、望む知識や技術がきちんと身につくか、就職実績、学費などを中心に、気になるところをチェックします。
加えて自分が学びたい分野や望む知識、技術を把握するためには、なぜ専門学校に通いたいのかという目標や目的を明確にしておくことが必要になります。うまく答えられない場合は納得がいくまで考えておくことが、後悔のない未来につながります。
服飾・ファッション専門学校の留学生受け入れ制度
日本の服飾・ファッション専門学校では、留学生を受け入れるための制度が整備されています。
平成19年度より、経済産業省と関係府省は、各種学校として受けていない民間教育機関(ファッションデザイン教育機関)でも、外国人学生を「留学生」として受け入れられる許可を導入しました。
また、経済産業省で「ファッションデザイン教育機関の運営に関する基準」に基づき審査をおこない、法務省と協議のうえで、外国人留学生を受け入れるための適格性があると判断された学校では、地方入国管理局に「在留資格認定証明書交付申請」をおこなうことが可能となっています。
加えて、「専攻科」として認められた学校を卒業した留学生は、地方入国管理局に就労のための「在留資格変更申請」をおこなうことが可能です。
参照:ファッションデザイン教育を行う各種学校に準ずる教育機関への留学生受入れ制度|経済産業省
まとめ

本記事では服飾・ファッション専門学校について学べることや通うメリット、大学との違い、専門学校に通うことを後悔すると言われている理由、後悔しないためのポイントなどを解説しました。
自分なりの明確な目標を持ち、その目標に合った専門学校を選べば後悔する可能性は少なくなります。専門学校での学びなおしは、うまく活用すれば未来の選択肢を広げてくれます。専門学校に行こうか悩んでいる方は、「なぜ行きたいのか」「学びなおしをして何がしたいのか」をじっくりと考えてみてください。
モード学園でファッションについて学びませんか?
モード学園はファッション・グラフィック分野からメイク・ヘア・美容師分野までを網羅し、最先端の現場で活躍できるプロを育てる専門学校であり、「国家資格 合格保証制度」「完全就職保障制度」2つの保証制度があることで、希望者就職率は100%を実現しております。東京モード学園(服飾 専門学校(東京))大阪モード学園(服飾 専門学校(大阪))名古屋モード(服飾 専門学校(名古屋))で服飾の仕事を一緒に目指しましょう。
ファッションデザイン学科

ブランドデザイナー専攻 / アパレルデザイナー専攻 / メンズデザイナー専攻 / キッズデザイナー専攻 / 舞台・ステージ衣装専攻 / ファッション雑貨専攻
服づくりの専門知識と技術を習得。世界のファッション業界をリアルタイムで学び、最先端の実力をもったファッションデザインを総合的に考えられるプロを育成します。
ファッションビジネス学科

ファッション企画専攻 / バイヤー・ショップ経営専攻 / ファッションコーディネーター専攻 / ファッションアドバイザー専攻
在学中より企業の現場を知る産学連携を通して即戦力を身につけ、販売から商品企画・生産機能に精通した、グローバルに活躍するプロを育成します。
スタイリスト学科

CM・雑誌スタイリスト専攻 / パーソナルスタイリスト専攻 / ファッションスタイリスト専攻/ゴスロリ専攻
業界や流行の変化を的確に捉えてスタイリングする即戦力を身につけ、長期にわたり活躍できるスペシャリストを育成します。
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服飾・ファッション専門学校に関するよくある質問
授業料は分割して支払えますか?
学校によっては学費の分納が可能な場合がありますが、一般的には全額一括納入の場合が多いです。HPには記載がなくとも、事情を説明すれば柔軟に対応してくれることもあるので、入学の意思があることを伝えつつ学校の入学担当者に相談してみましょう。※入学担当者以外に問い合わせても事務的に断られる可能性が高いので注意。
どのような奨学金制度がありますか?
多くの服飾・ファッション専門学校では、日本学生支援機構の奨学金や学校独自の奨学金制度が利用可能です。成績優秀者向けの給付型奨学金や、経済的支援が必要な学生向けの貸与型奨学金などがあります。詳細は各学校に確認してください。
特待生制度はありますか?
多くの服飾・ファッション専門学校で特待生制度を設けています。入学試験の成績や面接結果、ポートフォリオ評価などに基づいて選考され、学費の一部または全額免除などの特典があります。制度の詳細は学校によって異なります。
アルバイトは可能ですか?
多くの服飾・ファッション専門学校でアルバイトは可能ですが、学業に支障がない範囲で行うことが求められます。カリキュラムが過密な場合もあるため、アルバイトと学業の両立には注意が必要です。学校の方針を確認してください。
海外留学のチャンスはありますか?
多くの服飾・ファッション専門学校で海外研修プログラムや留学制度を設けています。短期のファッション都市視察から、長期の海外提携校への留学まで、様々な機会があります。プログラムの内容や期間は学校によって異なります。
就職サポートはどのようなものがありますか?
服飾・ファッション専門学校では、キャリアカウンセリング、履歴書・面接指導、業界セミナー、合同企業説明会の開催などの就職サポートを提供しています。また、学校と提携している企業への就職斡旋や、インターンシップの機会も多くあります。
授業で使用する道具や教材は自分で用意するのですか?
基本的な道具や教材は学校指定のものを購入する必要があります。ミシンや専門的な機器は学校に備え付けられていることが多いですが、裁縫道具や製図用具などは自己購入が必要です。詳細は入学前のガイダンスで説明されます。
学費以外にかかる費用は何がありますか?
学費以外に、教材費、実習費、設備費、保険料などが必要です。また、ファッションショーや展示会の参加費、海外研修費用、資格取得のための受験料なども発生する場合があります。具体的な金額は学校によって異なります。
コンテストや表彰制度はありますか?
多くの服飾・ファッション専門学校では、学内コンテストや外部コンテストへの参加機会があります。優秀な作品は表彰され、HP上で掲載されるなど就職活動のPRにも活用できます。また、卒業制作展での表彰など、学生の努力を評価する制度も設けられています。
専門学校の卒業生の就職支援体制はありますか?
多くの服飾・ファッション専門学校では、卒業後も継続的な就職支援を行っています。求人情報の提供、キャリアカウンセリング、転職相談などのサービスがあります。また、卒業生ネットワークを活用したイベントや情報交換の機会も設けられています。