流行の発信地である大阪には、魅力的な服飾・ファッション専門学校が数多くあります。大阪の専門学校への進学を考えている方は、地域特有のファッションの特徴や歴史などを、あらかじめ知っておくと役立つ場面も多いでしょう。
本記事では、大阪のファッションの特徴や、有名アパレル企業、ファッションエリアなどを解説します。服飾・ファッション専門学校への進学を検討しており、大阪のエリア事情を把握しておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
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大阪の服飾・ファッション市場について

大阪のファッションは「明るくて派手」「奇抜で個性的」などのイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
大阪に派手なファッション文化が根付いた理由は、江戸時代に文化やファッションに対する規制が緩やかだったことにあります。そのため、鮮やかな色を取り入れた自由なファッション文化が発展しました。
その後、大阪では繊維業が盛んになり、紡績メーカーやアパレルメーカーなど、ファッション業界に関わる企業が次々に誕生しています。
大阪はファッショントレンドの発信地
大阪は、関西エリアのファッショントレンドをリードする街です。毎年大阪から新たなファッションが生まれており、最新の流行が集まる場所として注目されています。
大阪では「KANSAI COLLECTION」や「アジアファッションフェア」など、大型のファッションイベントが開催され、流行に敏感な人々から高い関心を集めています。
なかでも注目の「KANSAI COLLECTION」は、人気モデルやタレントによるファッションショーに加え、有名アーティストのライブもおこなわれるファッションイベントです。2024年には累計動員数71万人を突破し、ファッションに関心の高い若い女性を中心に、多くの観覧客が訪れる一大イベントとなっています。
ストリートファッションカルチャーを牽引
大阪のファッションを語るうえで欠かせないのが、アメリカ村(アメ村)です。
アメリカ村は、古着屋や雑貨屋など、約2,500もの店舗が立ち並ぶ若者文化の中心地として知られています。
アメリカ村の始まりは、1970年代に空き倉庫や駐車場などのスペースを活用し、アメリカから輸入した古着や中古レコードなどを販売したことです。日本では珍しかったこれらの商品は、大きな話題を呼び、流行の発信地として注目を集めるようになりました。
1990年〜2000年にかけて、東京で生まれた「裏原系」ファッションが全国でブームとなりましたが、大阪はアメリカ村を中心に、東京とは異なる独自のファッションカルチャーを育みました。
古着や音楽から影響を受けた多様なスタイルが生まれ、今も魅力を発信し続けています。
大阪に本社があるアパレル企業例

ファッション市場が盛んな大阪では、多くのアパレル企業が誕生してきました。ここでは、大阪に本社を構える注目のアパレル企業5社を紹介します。
株式会社パルグループホールディングス
株式会社パルグループホールディングスは、大阪市中央区に本社を構えるアパレル企業です。グループの中核を担う株式会社パルは、10代〜30代をメインターゲットに、多彩なブランドを展開しながら成長を続けています。
主なブランドは以下のとおりです。
- CIAOPANIC
- Kastane
- Lui’s
2016年にはECサイトをリニューアルオープンし、店舗スタッフがSNSを活用してコーディネートを発信するなど、さまざまな工夫を凝らし、売上を伸ばしています。
スタイレム瀧定大阪株式会社
スタイレム瀧定大阪株式会社は、創業1864年の長い歴史を誇る繊維専門商社です。自社で生産設備を持たない「ファブレスメーカー」であるため、商品企画や開発に専念することで、多種多様なアパレル製品を生み出しています。
拠点は、国内の大阪と東京、そして海外ではパリやニューヨークなど、世界17都市に広がっており、グローバルにビジネスを展開しています。
イトキン株式会社
イトキン株式会社は、1950年創業の老舗アパレルメーカーです。レディースファッションを中心に、20以上の多彩なブランドを展開しています。
主なブランドは以下のとおりです。
- a.v.v
- HIROKO KOSHINO
- MICHEL KLEIN
長年に渡り大阪に本社を構えていましたが、2024年に東京へ移転しました。それでもなお、大阪発のファッション文化を支えてきた企業として、現在も存在感を放っています。
モリト株式会社
モリト株式会社は、日常生活に欠かせないパーツを手がける企業です。以下の3つの事業を柱に、さまざまな分野で製品を提供しています。
- アパレル関連事業
- プロダクト関連事業
- 輸送関連事業
アパレル関連事業では、ホックやマジックテープなどの服飾パーツを多くの他社ブランドに供給しています。自社ブランドのアパレル商品も製造しており、幅広い視点からファッション業界に貢献しています。
大阪の代表的なファッション街

大阪には、個性豊かなファッション街が複数存在します。ここでは、特に代表的な4つのエリアを紹介します。
心斎橋筋商店街
心斎橋筋商店街は、大阪を代表するショッピングエリアの一つで、道頓堀川から北に約580メートル続いています。
大丸やPARCOなどの大型商業施設をはじめ、アパレルショップや飲食店など約180店舗が立ち並び、日曜日や祝日には約12万人が訪れるほどのにぎわいを見せます。
御堂筋
全長4.4キロメートルの御堂筋は、梅田からなんばまでを南北に結ぶ大阪のメインストリートです。通り沿いには、ルイ・ヴィトンやグッチなど、高級ブランドショップが立ち並びます。
毎年11月から12月にかけては、銀杏並木が幻想的にライトアップされる「御堂筋イルミネーション」を開催しています。
アメリカ村
アメリカ村は、古着屋や衣料店、雑貨店が立ち並ぶ若者の街です。流行の発信地としてメディアでも取り上げられ、個性的なファッションを楽しめるスポットとして多くの人々に親しまれています。
エリア内には20箇所以上のライブハウスがあり、毎日のようにイベントが開催されるなど、常に活気に満ちています。
天神橋筋商店街
天神橋筋商店街は、天神橋から天神橋筋七丁目まで続く全長2.6キロメートルの商店街です。「日本一長い商店街」として知られており、大衆食堂や惣菜屋など、約800店舗が軒を連ねています。
洋服や雑貨をリーズナブルな価格で購入できる店も多く、思わぬ掘り出し物を見つけられる散策に最適なエリアです。
大阪で服飾・ファッション業界を目指すには

大阪で服飾・ファッション業界を目指すには、高校卒業後アパレル企業に就職する選択肢があります。
しかし、ファッションデザイナーやパタンナーなどの専門職を希望する場合、専門学校や大学の服飾系学部・学科への進学が一般的です。デザインやパターンに関する専門知識やスキルを学校で学び、アパレル企業への就職を目指します。
専門職以外の職種に携わりたい場合は、服飾系以外の学部や学科で学ぶことも可能です。例えば、マーケティングに携わりたいのであれば、経営学部や商学部などに進学するのも選択肢の一つです。
将来どの仕事に携わりたいか考えたうえでの進路選びが、理想とするキャリア実現の第一歩となるでしょう。
大阪のファッション関係の平均年収
大阪のファッション業界の平均年収は、職種によって異なります。代表的な職種における、大阪と全国の平均年収は以下のとおりです。
| 職種 | 大阪の平均年収 | 全国の平均年収 |
|---|---|---|
| ファッションデザイナー | 547.2万円(※1) | 509.3万円(※1) |
| パタンナー | 563.7万円(※2) | 442.4万円(※2) |
| スタイリスト | 546.8万円(※3) | 551.4万円(※3) |
大阪のファッション関連職の平均年収は、全国平均と比べて高めの傾向があります。
ただし、年収は役職や勤務年数、企業規模によって大きく変動します。新卒や入社直後は、平均年収を下回る場合も多いですが、収入面は長期的な視点で考えることが大切です。
(※1)参照:ファッションデザイナー|job tag
(※2)参照:パタンナー|job tag
(※3)参照:スタイリスト|job tag
年収に関しては、下記記事も参考にしてください。
ファッションデザイナーの平均年収|年齢や経験年数別データと年収を上げる方法
パタンナーの平均年収|年齢や経験年数別データと年収を上げる方法
そもそも服飾・ファッション専門学校とは
服飾・ファッション専門学校とは、ファッションデザイナーやスタイリストなど、ファッション関連の職業を目指すための学校です。
例えば、ファッションデザイナーを目指すコースでは、ファッションの基礎知識だけでなく、デザインや縫製技術など、実践的なスキルを幅広く学べます。
アパレル企業とのつながりが強い専門学校も多く、企業との連携授業や現場体験を通じて、貴重な経験を積めます。
ファッションデザインについては、下記記事をご覧ください。
世界・日本の有名ファッションデザイナー|それぞれの魅力と共通点を解説
大阪の服飾・ファッション専門学校の概況
大阪は、全国で東京に次いで2番目に多くの服飾・ファッション専門学校があります。
大阪の専門学校のなかでも、世界基準のカリキュラムで学べるのが大阪モード学園です。大阪モード学園では、ファッションデザイナーを目指せる「ファッションデザイン学科」や、ブランドプロデューサーを目指せる「ファッションビジネス学科」など、将来の希望職種に応じた学科を選択できます。
さらに「完全就職保証制度」「給与保証制度」などの保証があり、18年連続で希望者就職率100%を達成しています。
実践的な専門知識やスキルを身につけ、ファッション業界で活躍したい方は、ぜひ大阪モード学園のファッションデザイン学科で学んでみましょう。
大阪のファッション専門学校がやばいと言われる理由
大阪のファッション専門学校は、やばいと言われる面もありますが、実際には実力を伸ばせる環境が整っています。ここでは、やばいと言われる理由とその背景をお伝えします。
独自の感性を持った学生が多い
大阪のファッション専門学校には、独自の感性を持った学生が多く在籍しています。個性が強すぎてやばいと感じることもあるかもしれませんが、それはファッションを本気で学ぶ者同士が切磋琢磨している証です。
最初は圧倒されるかもしれませんが、こうした刺激的な環境は、自分の感性や創造力を磨くうえで非常に有意義です。視野を広げるチャンスでもあります。
課題や制作が多くてハード
「課題が多すぎてやばい」「徹夜で作品を仕上げるのが当たり前」といった声も聞かれますが、それだけ実践的なカリキュラムが組まれているということです。
業界の現場ではスピード感と完成度の両立が求められるため、在学中からその感覚を体得できるのは大きなメリットです。厳しい環境を乗り越える経験が、卒業後の就職や独立にも直結します。
就職先を探すのが大変
「大阪のファッション専門学校を出ても就職が厳しい」と感じる人もいますが、それは業界全体が実力主義であるためです。しかし、在学中からインターンやコンテストに参加することで、企業とのつながりや実績を積むチャンスがあります。
大阪には個性的なブランドや小規模ながら勢いのある企業も多く、実力と意欲があれば活躍の場は広がります。
大阪で社会人からファッション業界を目指すなら専門学校はおすすめ?

社会人からファッション業界を目指すなら、大阪の専門学校はおすすめです。理由は、実践的なカリキュラムと就職支援の充実、そして年齢や経歴に関係なくチャレンジできる環境が整っているからです。
大阪には多彩なファッション文化が根付いており、感性を刺激する街の雰囲気も魅力のひとつです。専門学校では、短期間で即戦力となるスキルを学べるため、社会人でも現場に早く出たいというニーズにマッチします。
昼間部だけでなく夜間部や通信課程を設けている学校も多く、仕事や家庭と両立しながら学ぶことも可能です。未経験から学びながら、知識やスキルを習得できる環境が整っています。
大阪のファッション専門学校の学費
専門学校に通うことを決めたとして、気になるのはやはり学費です。そこで、大阪モード学園を例に目安の学費をご紹介します。
下記は、2026年4月・10月入学の学費明細です。
| コース | 学科 | 年間合計 |
|---|---|---|
| 4年制一貫コース | ファッションデザイン学科 高度専門士コース | 1,233,000円 |
| 総合基礎コース | 総合基礎学科 | 1,173,000円 |
| 専門コース | ファッションデザイン学科 | 1,233,000円 |
| 専門コース | ファッションビジネス学科 | 1,233,000円 |
| 専門コース | スタイリスト学科 | 1,233,000円 |
なお、これ以外に全コース共通で、別途の費用がかかります。
具体的にいうと、年間の学費に加えて、入学金280,000円、教材費31,500~102,500円(総合基礎学科メイク・ビューティ専攻とメイク・ネイル学科は124,500~185,500円)、月額教材実費2,000~8,000円程度が必要です。
また、2年目以降の学費は、前年度の学費に50,000~80,000円(学科により異なる)を加えた金額となります。さらに、卒業該当学年に進級時には、卒業生会会費および卒業アルバム代23,500円(2025年実績)が必要です。
大阪のファッション専門学校に関するよくある質問
ここでは、大阪のファッション専門学校に関するよくある質問について解説します。
大阪にあるファッション専門学校の特徴は?
大阪は関西のファッション発信地のひとつで、梅田や心斎橋といったトレンドエリアに近い立地の学校も多いです。
地元ブランドや企業と連携した実習やインターンも充実しており、実践的な経験を積みながら学べるのが特徴です。
大阪のファッション専門学校の入試は難しい?
学力試験がある学校は少なく、書類審査や面接、小論文、作品提出などが中心です。
特別な知識よりもファッションに対する熱意や、志望動機の明確さが重要視される傾向にあります。事前準備をしっかりすれば大丈夫です。
大阪の専門学校を卒業すれば、そのままファッション業界に就職できる?
専門学校卒業後、ファッション業界に就職することは可能です。
大阪にはアパレル企業や店舗、デザイン事務所など就職先が多く、専門学校は業界とつながりのある求人情報を豊富に持っています。もちろん就職に向けた対策は必要になりますが、卒業生の就職支援も手厚く、実績がある学校を選べば仕事選びも安心して行えます。
大阪のファッション専門学校の学費が高くて不安。サポート制度はある?
多くの専門学校では、奨学金制度や学費分納制度、特待生制度などを用意しています。大阪府の支援制度も活用できる場合があります。
学校によって内容が異なるため、説明会や公式サイトで詳細を確認しましょう。
地方から大阪のファッション専門学校に通う人もいる?
地方から通う人もいます。ファッションを学ぶために大阪の専門学校に進学する人は多く、学生向けの寮や提携アパートが整っている学校もあります。
地方から大阪の専門学校への進学を検討している場合、一人暮らしのサポート体制が整っているかどうかも、学校選びのポイントです。
まとめ
大阪は大規模なファッションショーが開催され、数多くの流行を生み出すなど、ファッショントレンドの中心地です。
また、大阪にはアパレル企業やファッション街が多数存在するだけでなく、魅力的な専門学校も豊富です。
ファッションデザイナーやプランナーなど、ファッション業界で活躍したい方は、大阪の服飾・ファッション専門学校への進学を検討してみてください。
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