美容師専門学校の学費は、年間100〜150万円ほどが目安とされています。4年制の大学と比べて安く、かつ短期間で実践的なスキルを習得できる点も魅力です。
本記事では、美容師専門学校の学費の目安や内訳を詳しく解説します。奨学金や学費支援制度なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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美容師専門学校の学費の目安

美容師専門学校と大学の学費総額の目安は以下のとおりです。
- 美容師専門学校(2年間):約200万円〜300万円
- 大学(4年間):約450万円~600万円
学校によって異なるものの、美容師専門学校と美容系大学では、学費総額に2倍近くの差があります。修学期間の差や一般教養にかかる授業料などが、大学の学費総額が高くなる要因です。
美容師養成施設として認められている4年制大学は数が少なく、安い学費の学校も少ない傾向にあります。また、なかには夜間課程のある学校もありますが、時間や修学期間が異なるため、通学を考えている場合は入学前に何年制なのかを確認しておく必要があります。
美容師専門学校のコースごとの学費の目安

美容師専門学校の学費がどのくらい必要か、気になる方も多いでしょう。ここでは、昼間課程と通信課程の学費を解説します。
昼間課程の場合
モード学園の美容師『国家資格 合格保証制度』対象コースを例に、昼間課程の場合の学費をまとめました。
| 項目 | ヘア・メイクアーティスト学科 | 美容学科 |
|---|---|---|
| 入学金(初年度のみ) | 280,000円 | 100,000円 |
| 授業料 | 880,000円 | 660,000円 |
| 教育充実費 | 161,000円 | 110,000円 |
| 施設・設備維持費 | 212,000円 | 123,000円 |
| 初年度の総額(入学金含む) | 1,533,000円 | 993,000円 |
※別途教材費などが必要です
専門学校の初年度にかかる、入学金を含めた学費の目安は100万円前後です。美容師専門学校の学費は、一般的な専門学校の平均総額よりもやや高い傾向にあります。
また、美容師の専門学校に通う場合は、上記のほかに教材費やメイク・ヘア実習教材などの費用がかかります。モード学園の美容師『国家資格 合格保証制度』対象コースの2026年時の実績は269,500円です。
通信課程の場合
通信課程における学費目安は以下のとおりです。
| 項目 | 美容学科 通信コース (サロン従事者) | 美容学科 通信コース (サロン従事者以外の人) |
|---|---|---|
| 入学金(初年度のみ) | 50,000円 | 50,000円 |
| 授業料 | 100,000円 | 130,000円 |
| 教育充実費 | 30,000円 | 40,000円 |
| 施設・設備維持費 | 40,000円 | 50,000円 |
| 初年度の総額(入学金含む) | 220,000円 | 270,000円 |
※別途教材費などが必要です
通信課程の学費目安は、初年度で約22万円です。昼間課程よりも安いですが、通信課程は3年制のため、卒業までに時間がかかります。
通信課程の場合は基本的に自宅学習で進め、実習はスクーリングとして学校に通い、対面授業でおこなわれます。普段の通学頻度が少ないため、働きながら美容師を目指したい方でも安心です。
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美容師専門学校の学費の内訳

美容師専門学校の学費には、さまざまな項目が含まれています。学費の内訳を詳しくみていきましょう。
入学金
入学金は、専門学校へ入学する際に支払う費用です。入学手続きや学生登録、学校設備の利用準備などに使用されます。
美容師専門学校の入学金は、10万円〜30万円ほどが一般的です。入学金は入学の権利を得るための費用として扱われるため、入学を辞退した場合でも、原則として返金されません。
学校ごとに金額や規定が異なるため、募集要項で確認しておくことが大切です。
授業料
授業料は、講義や技術指導などを受けるための基本的な費用です。美容師として必要な知識と技術を学ぶために必要となります。
授業料の目安は年間60万円〜100万円ほどです。納付方法は、1年間の学費を一括もしくは前期・後期に分けて支払います。学校ごとで納付方法が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
実習費
実習費は、実技の授業で使用する材料や道具、消耗品などに充てられる費用です。美容師専門学校では、以下のような費用が実習費として充てられます。
- シャンプー剤
- ウィッグ(練習用マネキン)
- カラー剤など
美容師専門学校の実習では、ヘアカットやカラーリング、パーマなどの基礎技術を習得するために、さまざまな教材を使用します。そのため、美容系専門学校は実習費が比較的高く、年間数万円〜10万円以上かかるのが一般的です。
設備費
設備費は、校舎や実習室、美容機器などの設備を維持・管理するための費用です。美容師専門学校ではサロン実習室やシャンプー台、カットスペースなど実際の美容室に近い環境が整えられていることが多く、その維持費として充てられます。
設備費に年間数万円〜20万円ほどかかる専門学校も少なくありません。ただし、設備費は学校の規模や設備の充実度によって差が出やすいため、事前に確認しておく必要があります。
その他
その他の費用には、教材費、資格試験対策費、行事費、学生保険料などが含まれます。また、美容師国家試験の対策講座や校外研修、コンテスト参加費などが含まれる場合もあります。
その他の費用を把握しておかないと、入学後に想定外の支払いに苦労するかもしれません。学校によって内容や金額が異なるため、入学前に総額を確認しておくことが重要です。
美容師専門学校の学費以外にかかる費用

美容師専門学校では、学費以外にもさまざまな費用がかかります。それぞれ項目ごとに紹介します。
卒業制作費
卒業制作費は、卒業前におこなわれる作品制作やショー、発表会などに必要となる費用です。例えば、ヘアメイク作品の制作で使用するウィッグや衣装、小道具、メイク用品などの材料費が含まれます。
卒業制作費は学校ごとに差が出やすく、作品のテーマによって費用が異なる場合もあります。また、展示会やショー形式で発表する学校では、準備費用として数千円〜数万円ほどかかる点も理解しておきましょう。
国家試験受験料
美容師として働くためには、美容師国家試験に合格する必要があります。国家試験受験料は実技試験と筆記試験を受けるための費用であり、全国一律で設定されています。
令和7年時点では、美容師国家試験の受験料は、実技試験と筆記試験を合わせて25,000円です。国家試験申し込み時に、学校の指定期日までに支払うのが一般的です。
参考:受験手続(受験願書の入手方法・提出方法) – 公益財団法人 理容師美容師試験研修センター
対策講座の費用
国家試験合格を目指すため、多くの美容師専門学校では試験対策講座を実施しています。対策講座は、実技練習の追加指導や筆記試験対策の補講などにより、合格率の向上を図る講座です。
学校によっては学費に含まれている場合もありますが、別途費用が必要なケースも珍しくありません。その場合は数千円〜数万円ほどの追加費用がかかります。
美容師関連の資格取得費用(メイク・ネイルなど)
美容業界では、美容師免許以外にもメイク検定やネイル検定、色彩検定などの資格を取得することで、就職活動やスキルアップに役立ちます。
資格試験を受験するためには、受験料や教材費が必要です。費用は資格によって異なるものの、1回の受験で数千円〜1万円程度かかることが多く、複数の資格を取得しようとすると、費用も増えます。
一人暮らしに必要な費用
美容師専門学校に通うために一人暮らしをする場合は、別途生活費も必要です。毎月の家賃、光熱費、食費、通信費、交通費などがかかり、地域によって差があるものの、月8万円〜15万円ほどの出費になります。
入学時には敷金・礼金や家具家電の購入費も必要になるため、事前に生活費の計画を立てておくことが大切です。
学費が高い学校と安い学校の違い
美容師専門学校は全国に複数ありますが、それぞれ学費に差があります。
学費が高い学校は、最新の設備や豪華で実績豊富な講師陣、充実した実習環境を提供している傾向があります。
一方、学費が安い学校はカリキュラムや設備が十分でない可能性があるため、学費だけで選ぶのではなく、総合的に比較検討することが大切です。
国家試験の合格率や希望者就職率なども確認して学校を選べば、理想に近い美容師へのキャリアプランを築けるでしょう。
学費で進路を諦めない!活用できる制度

美容師専門学校の学費は決して安くないため、美容師の道を諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし、奨学金制度や教育ローンなどを活用すれば、少しでも学費を抑えられます。
ここでは、美容師専門学校で活用できる制度を詳しく紹介します。
奨学金制度
奨学金制度には給付型奨学金と貸与型奨学金の2種類があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
給付型奨学金
給付型奨学金とは、日本学生支援機構(JASSO)から支給される、返済不要の奨学金です。給付型奨学金を受けることで学費が抑えられますが、世帯収入が非課税世帯または低所得者でないと受けられないことや、高等学校の評定平均値が3.5以上必要など、厳しい条件があります。
給付型奨学金を受けるメリットやデメリットを以下にまとめました。
| メリット | デメリット |
| ・返済が不要 ・就職後の給料を自由に使える | ・世帯収入によって給付額が異なる ・高等学校の評定平均値が5段階中、3.5以上必要となる |
美容師として働き始めても奨学金の返済で生活苦に悩むケースもあるため、返済不要の奨学金は大きなメリットです。
貸与型奨学金
貸与型奨学金は、美容師専門学校を卒業してから、一定期間をかけて返済が必要な奨学金です。
貸与型奨学金のメリット、デメリットは以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・採用されやすい | ・卒業後に返済が必要となる ・生活費を圧迫する恐れがある |
美容師専門学校を卒業後にすぐに就職してもまだ実務経験が浅いため、初任給はあまり高くないのが一般的です。
例えば、一人暮らしをしている場合は家賃や光熱費、食費などの必要な生活費がかかります。さらに奨学金の返済があると生活費を圧迫してしまうおそれがあるため、デメリットもしっかりと考慮して利用することが大切です。
教育ローン
奨学金制度の他に、教育ローンを利用する方法もあります。教育ローンとは、教育関連のみに限定したローンです。
教育ローンには、国の教育ローンと金融機関の教育ローンがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
| 要件 | 国の教育ローン | 金融機関の教育ローン |
| 限度額 | 子ども1人につき350万円以内 (条件により450万円以内) | 上限なし |
| 所得制限 | 上限あり | 上限なし |
| 金利 | 固定金利 | 変動金利 |
| 借入れまでの期間(※) | 約2〜3ヵ月 | 約2〜3週間 |
国の教育ローンは固定金利のため、金融機関の教育ローンより低金利で借入れできます。ただし、所得制限があるため、年収が基準値外であれば利用できません。
金融機関の教育ローンは、金融機関によって金利が異なります。借入れできる限度額や所得制限がなく、借入れまでの期間が国の教育ローンより短い点がメリットです。
それぞれのローンの特徴を確認し、どちらの教育ローンを使うのがよいか、検討しましょう。
学校独自の支援制度
美容師専門学校を含む多くの学校では、学費の分納に対応してくれます。また、以下のような学校独自の支援制度を利用するのもひとつの方法です。
- 特待生制度
- 学費免除制度
- 分割制度
- 入学前給付型奨学金
学校ごとで制度の利用条件や支援内容が異なります。例えば、モード学園には以下のような独自の奨学金制度があります。
| 奨学金制度 | 概要 | 支給額 |
|---|---|---|
| 夢を夢で終わらせない 支援金 | 卒業後に叶えたい夢に関するプレゼンテーションを通して「ユニークである」と認められた卒業生に対して支給される支援金 | 100万円 (卒業時) |
| MACの会奨学金制度 | 強い向学心を持ち、かつ経済的に学費を補う必要があると認められた学生に対して支給されるMACの会主催の奨学金 | 50万円 (卒業年次の学費納入時) |
| 畠山奨学金 | 強い向学心を持ち、かつ経済的に学費を補う必要があると認められた学生に対して、畠山展郎氏の寄付から支給される奨学金 | 30万円 (卒業年次の学費納入時) |
上記のように、学校によって用意されている支援制度はさまざまです。学費に関する不安を抱いている方は、気になる学校の学費や支援制度を調べてみましょう。
美容師専門学校は働きながら通える?
美容師専門学校は、働きながらでも通えます。夜間部や通信課程が用意されている学校もあり、日中に仕事をしながら学費を確保し、無理なく資格取得を目指せます。
自分のライフスタイルに合わせて学べるため、社会人やアルバイトを続けたい方にも適した学び方といえるでしょう。効率よくスキルを身につけられる点も魅力です。
まとめ
美容師専門学校の学費の目安は、2年間で約200万円〜300万円ほどです。入学金や授業料だけでなく、実習費や設備費なども含まれます。
また、場合によっては卒業制作費や国家試験の受験料、一人暮らしの費用もかかるため、通学にかかる総額を把握しておくことが大切です。
学費に関する不安がある人は、奨学金や学校独自の制度を調べてみてください。専門学校で実践的なスキルを学び、美容師として活躍できる人材を目指しましょう。
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