この記事でわかること3点まとめ
- パタンナーの平均年収は442.4万円で、経験や技能を積むことで収入アップも期待できる
- 大手アパレル企業や有名ブランドで働くことも年収を上げる方法のひとつ
- 専門学校で実践的なスキルを身につけることは、即戦力として働くことにつながる
「パタンナーの年収はどのくらい？」「経験や年齢で収入はどう変わる？」「年収を上げるにはどうすればいい？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、パタンナーの平均年収や年齢・経験別の収入の傾向、企業勤めとフリーランスの違い、年収アップのためにできることなどを詳しく解説します。
この記事で紹介しているおすすめのパタンナーを目指す専門学校は、以下のリンクよりご確認いただけます。
>>>東京のパタンナーを目指す専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>大阪のパタンナーを目指す専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>名古屋のパタンナーを目指す専門学校をご覧になりたい方はこちら
パタンナーの平均年収
パタンナーは、デザイナーが描いた服のデザイン画をもとに、実際に縫製するための型紙（パターン）を作成する専門職です。生地の特性や縫製の工程を熟知し、平面図から立体的な服を構築していく作業は、高度な知識と経験が求められるクリエイティブな仕事です。
そんなパタンナーの平均年収は442.4万円です。デザイナーほど表に出る職業ではないものの、ファッション業界を技術面から支える重要なポジションであり、一定の専門性が求められることから、安定した年収水準といえます。
また、キャリアを積むことで収入アップが期待できるのもパタンナーの特徴です。企業内で昇進したり、フリーランスとして独立したりすることで、収入の幅を広げることが可能です。
参照：パタンナー｜職業情報提供サイトjob tag｜厚生労働省
【年齢別】パタンナーの年収相場
パタンナーの年収は、年齢とともに徐々に上昇する傾向があります。以下に、年齢ごとの年収相場をまとめた表を掲載します。
| 年齢 | 年収相場 |
|---|---|
| ～19歳 | 292.5万円 |
| 20～24歳 | 322.7万円 |
| 25～29歳 | 353.3万円 |
| 30～34歳 | 395.4万円 |
| 35～39歳 | 445.0万円 |
| 40～44歳 | 494.8万円 |
| 45～49歳 | 545.8万円 |
| 50〜54歳 | 551.0万円 |
| 55〜59歳 | 514.4万円 |
| 60〜64歳 | 429.5万円 |
| 65〜69歳 | 325.5万円 |
| 70歳〜 | 366.6万円 |
一般的に20代では年収300万円台からのスタートが多く、30代に入ると経験を積んだ分だけ評価が上がり、400万円台に達するケースが増えます。40代以降になると、年収500万円を超える人も少なくありません。
特に長く同じ企業に勤めて実績を積むことで、リーダーやチーフパタンナーなどのポジションに昇格し、年収アップにつながることがあります。年齢と経験に応じた昇給が期待できる、キャリア志向の方にも向いた職種です。
参照：パタンナー｜職業情報提供サイトjob tag｜厚生労働省
【経験年数別】パタンナーの年収相場
パタンナーは技術職であり、経験年数を積むことで技術が向上し、そのまま収入に直結する傾向があります。以下に、経験年数別の年収相場をまとめた表を掲載します。
| 経験年数 | 年収相場 |
|---|---|
| 0年 | 253.9万円 |
| 1～4年 | 276.7万円 |
| 5〜9年 | 313.4万円 |
| 10～14年 | 337.5万円 |
| 15年以上 | 389.2万円 |
未経験〜3年目までの若手は、年収300万円台がボリュームゾーンとなりますが、5年を超えたあたりからスキルが認められ、年収400万円台に届くケースが増えてきます。
10年以上の経験があるベテランになると、複雑なデザインや構造にも対応できるようになり、指導的な立場に立つことも多くなります。このレベルになると、年収500万円以上を目指すことも十分可能です。
また、実務経験を重ねることで、外注依頼やフリーランスとしての案件獲得にもつながりやすく、働き方の選択肢が広がる点も魅力です。
参照：パタンナー｜職業情報提供サイトjob tag｜厚生労働省
【地域別】パタンナーの年収相場
パタンナーの年収は、就業する地域によっても大きく異なります。以下に、都道府県別の平均年収をまとめた表を掲載します。
| 地域 | 年収相場 |
|---|---|
| 北海道 | 457.2万円 |
| 宮城 | 427.6万円 |
| 埼玉 | 495.4万円 |
| 千葉 | 469.7万円 |
| 東京 | 346.1万円 |
| 神奈川 | 516.4万円 |
| 新潟 | 416.0万円 |
| 静岡 | 356.9万円 |
| 愛知 | 622.9万円 |
| 京都 | 532.4万円 |
| 大阪 | 563.7万円 |
| 兵庫 | 427.7万円 |
| 岡山 | 385.9万円 |
| 広島 | 448.0万円 |
| 福岡 | 483.5万円 |
特に年収が高いのは愛知県（622.9万円）で、続いて大阪府（563.7万円）、京都府（532.4万円）も比較的高水準です。
一方で、アパレル本社が集中する東京都は346.1万円と意外にも低めの水準となっています。これは、契約社員やアルバイトとして働くパタンナーも多く、雇用形態の違いが平均年収に影響していると考えられます。
高年収を狙うには、就業地域の産業特性や企業規模を意識して、勤務地を選ぶことが重要です。
参照：パタンナー｜職業情報提供サイトjob tag｜厚生労働省
大阪のファッション専門学校はやばい？エリア事情から社会人から目指す方法や学費まで
名古屋のファッション専門学校はやばい？エリアの特徴と社会人から目指す方法や学費を解説
パタンナーにボーナスはある？
パタンナーのボーナス支給の有無は、勤務先の企業規模や雇用形態によって大きく異なります。
正社員として大手アパレルメーカーや縫製関連企業に勤務している場合、年2回の賞与制度があるケースが多く、企業の業績や個人の評価によっては、年間80〜150万円程度のボーナスを得られることもあります。賞与の支給額が基本給の数ヵ月分に設定されている場合もあり、年収を大きく左右する要素となっています。
一方で、フリーランスのパタンナーには賞与制度がなく、案件ごとに報酬を受け取る形が一般的です。契約社員や派遣社員として働く場合も、契約内容によっては賞与が支給されないことが多く、正社員に比べて年収が安定しにくい傾向があります。
安定的にボーナスを得たい場合は、正社員登用のある企業を選ぶことが重要です。特に、賞与制度が明記されている求人や、実績評価に基づいた報酬体系を採用している企業を選ぶことで、より高収入を目指すことができます。
パタンナーとして年収を上げる方法
パタンナーが年収を上げるには、スキルの習得やキャリア戦略の見直しが鍵となります。ここでは、収入アップにつながる具体的な方法を4つご紹介します。
高度な技術を身につける
専門性の高いスキルを習得することで、企業からの評価が上がり、年収アップに直結します。例えば、グレーディング（サイズ展開）の技術や、CADを用いた3Dモデリングや設計スキルは、即戦力として重宝されるスキルです。
特に近年は3D CADやバーチャル試着技術など、新しい技術を導入する企業が増えており、それらに対応できる人材の需要が高まっています。
また、以下のような資格取得も有利に働きます。
- パターン技術検定
- ファッションビジネス能力検定
- 洋裁技術認定試験
これらの資格は、技術力を客観的に証明でき、キャリアアップ時や転職活動の際にも大きな武器となります。
昇格・役職アップを目指す
社内での昇格や役職アップは、安定的に収入を上げる現実的な方法です。一般的なキャリアパスの一例は以下の通りです。
- アシスタントパタンナー
- パタンナー
- チーフパタンナー
- テクニカルディレクター
- 開発部門マネージャー
なかでもチーフパタンナーは、チーム全体のパターン品質を担保するポジションであり、責任と同時に給与も上がります。さらに、テクニカルディレクターや開発マネージャーといったマネジメント職に就けば、年収600万円以上も視野に入ります。
組織内でのキャリア構築は、将来的な転職市場においても大きな強みとなります。
大手アパレル企業や有名ブランドで働く
大手企業や有名ブランドで働くことは、収入面・待遇面の両方でメリットがあります。
これらの企業では、基本給が高めに設定されており、ボーナスや各種手当も手厚いのが特徴です。加えて、福利厚生が充実しているため、トータルで見ると非常に安定した労働環境が期待できます。
さらに、最新の設備やソフトウェアを導入しているケースも多く、業務効率化とスキルアップの両立が可能です。
ただし、こうした企業は応募者が多く、採用の競争率も高いため、ポートフォリオの充実や職務経歴の明確化が求められます。
フリーランスや業務委託として独立する
ある程度の実力と人脈があれば、フリーランスや業務委託としての独立も高年収を実現する選択肢です。特に、近年では小規模なアパレルブランドやD2Cブランドが、外部のパタンナーと契約するケースが増えています。
フリーランスで成功するためには以下の要素がカギになります。
- 継続的なクライアントの確保
- 安定した品質と納期の遵守
- 自己営業力・提案力
- 専門分野に特化した強み（例：レディース中心、スポーツウェア専門など）
独立は収入の上限がない一方で、収入が不安定になるリスクや、経理・営業などの自己管理負担も大きい点に注意が必要です。事前の準備と戦略が重要になる働き方です。
即戦力としてより条件のよい職場で働くために
パタンナーとしてよりよい待遇で働くには、即戦力として現場で活躍できるスキルを習得しておくことが不可欠です。そのためには、専門学校での実践的な学びが非常に効果的です。
多くのファッション系専門学校では、以下のような業界で即活用できるスキルを体系的に学ぶことができます。
- パターンメイキング（製図技術）
- CADシステムの操作（デジタルパターン作成）
- 縫製技術（サンプル制作や仕様理解）
- デザインや商品企画の提案力
さらに、インターンシップや企業連携授業などの実習制度を活用することで、在学中から実際の現場を体験し、職業理解や実務経験を深めることができます。現場に出ることで、自身の適性や得意分野を見つけやすくなり、キャリア設計にも役立ちます。
また、ポートフォリオや作品制作指導を通じて、自分のスキルを「見える形」にしておけるのも大きな利点です。就職活動時における技術のアピール材料となり、初任給や配属先などで好条件を引き出せる可能性も高まります。
このように、専門学校での学びは、単なる知識習得にとどまらず、即戦力としての評価を得るための準備期間として大いに活用できるでしょう。
服飾・ファッションの専門学校に通うのは後悔する？働きながら通える？学費や就職先も解説！
モード学園では東京・大阪・名古屋にてイベント／オープンキャンパスを随時開催中。
気になる方は下記のリンクをクリック！
また、「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー／出願書類一式」が入った資料を無料で送付しています。気になる方は下記をご覧くださいませ。
まとめ
パタンナーは、デザイナーの意図を形にする重要な技術職であり、平均年収は約442.4万円とされています。年収は経験やスキル、勤務先の規模・業態、雇用形態などによって大きく変動します。
収入を上げたい場合は、専門スキルの習得や資格取得に加え、昇格・転職・独立といったキャリアの選択肢を検討することが重要です。特に、CAD操作や3Dモデリングなど、デジタル分野のスキルを持つパタンナーは市場価値が高く、待遇面でも優遇されやすい傾向にあります。
また、専門学校での学びを通じて実践力を身につければ、就職後すぐに即戦力として評価され、好条件での就業につながる可能性が高まります。ポートフォリオやインターンシップでの経験は、企業における技術力の証明にもなるでしょう。
スキルアップとキャリア戦略を意識的に行い、自分に合った働き方を見つけることが、ファッション業界で長く活躍し、安定した収入を得るための鍵となります。
モード学園の高度パターンメイキング学科で学びませんか？
モード学園はパタンナーをはじめ、ファッション業界で活躍するプロフェッショナルを育成する専門学校です。業界で高く評価される独自のパターン理論と最新のCAD技術を学べる環境が整っており、3年間で即戦力となる技術を身につけられます。
「国家資格 合格保証制度」「完全就職保障制度」により希望者就職率100％を実現しており、パタンナーとしてのキャリア形成を確実にサポートします。
東京・大阪・名古屋に校舎を構えているため、あなたの住む地域に合わせて学習をスタート可能です。モード学園でパタンナーを一緒に目指しましょう。
高度パターンメイキング学科
業界で評価の高い独自のパターン理論に加え、最新のアパレルCADや3Dシミュレーション技術まで幅広くマスターできる環境が整っています。
モード学園では東京・大阪・名古屋にてイベント／オープンキャンパスを随時開催中。
気になる方は下記のリンクをクリック！
また、「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー／出願書類一式」が入った資料を無料で送付しています。気になる方は下記をご覧くださいませ。