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美容師の独立・開業のリアル|成功するための準備・費用・スキルとは?

美容師の独立は、理想とするサロンづくりを実現できる魅力的な選択肢です。しかし、成功を収めるには美容師としての技術力だけでなく、経営者としてのスキルや資金管理能力なども必要です。

この記事では、美容師の独立に関する情報を解説します。具体的な独立スタイルやメリット・デメリットなどを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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美容師が独立を目指す理由とベストなタイミング

笑っている男女の美容師

美容師資格を取得後、 経験を積んで独立を考える方によくある理由や独立に適したタイミングを解説します。

独立を考える主な動機

美容師として実績や経験を十分に積んだと感じたときや結婚・出産などライフステージの変化により、独立という自由な働き方を選ぶ方が多く見られます。

また、独自のコンセプトや理念を軸に、お客さまに価値提供をしたい想いが高まったタイミングも例外ではありません。

独立の準備期間として必要な勤務年数

美容師として独立を目指す場合は、約10年を目安に勤務経験を積むのがよいでしょう。

はじめに、美容院でアシスタントとして技術を磨きます。実績を積んで技術力の向上を図りながらマネージャーや店長業務を経験し、店舗運営のノウハウを身につけます。

融資で有利になる独立のタイミング

独立開業資金の融資を受ける際は、金融機関から業界でのキャリアを確認されるため、マネジメント業務の経験を積んだ30歳前後がおすすめです。店長やディレクターとしてのマネジメント経験があるとキャリアとして認められやすく、融資を受けられる可能性が高まるでしょう。

独立に必要な経営知識の習得

美容師として独立を成功させるには、店舗運営を維持するための経営知識やスキルも必要です。独立前に売上管理や人材育成、マーケティングなど、店舗運営全体を支える知識の習得を図りましょう。

独立の主なスタイル

ヘアサロンに立つ男性

美容師の独立スタイルは、主に以下の3種類が代表的です。

自身がオーナーとなりサロンを開業する

オーナーとしてサロン開業するスタイルは、美容師の独立でよく見られるケースです。成功すれば大きな収入や自由が得られますが、美容室のコンセプト決めや資金の調達・物件探しなどを自己解決しなくてはいけません。

失敗するリスクもあるため、強い経営意欲を持って、自分の力で成功を勝ち取りたいと考える方におすすめです。

シェアサロンを活用する

シェアサロンとは、利用料を払って美容室を運営する場所や設備を共有で借りるスタイルです。一からサロンを立ち上げるよりも開業資金や運営コストを抑えられるため、失敗したときのリスクを軽減できます。

共有スペースの利用も許容でき、初期費用を抑えながら自分のスタイルで働きたい方におすすめの選択肢です。

フリーランス(業務委託)

店舗運営の負担がなく、顧客対応に集中できるのが、フリーランス(業務委託)です。既存のサロンと契約を交わして働くスタイルで、経営リスクを抑えながら、自由な働き方を実現したい方におすすめです。

美容室独立開業にかかる費用と内訳

cost

美容師が独立して事業をおこなうには、開業費や運転資金などの費用がかかります。

開業資金の全体相場

美容室の開業には、初期費用として1,000万以上かかるとされています。1人で独立開業する場合でも、地域によって変動はありますが、1,000万円近くの資金が必要です。

費用の回収目安は1〜4年程度と見込まれるため、余裕を持った資金計画が重要です。

初期費用の主要項目

美容室の独立では、物件の取得費や内装工事費・美容機器や材料の調達費など、さまざまな初期費用がかかります。費用をできるだけ抑えたい場合は、美容機器を中古品で代用するのも一つの手です。

運転資金の重要性

開業直後は売上が不安定になりやすいため、半年~1年分の運転資金を用意しておく必要があります。運転資金のなかでも、家賃や光熱費などの固定費を3ヵ月分確保できれば、余裕をもって経営が進められるでしょう。

資金調達の選択肢

自己資金が不足する場合は、銀行の民間融資や日本政策金融公庫の公的融資を受ける方法があります。また、各自治体や国が設けている補助金・助成金制度なども上手に活用しましょう。

開業までの流れ

ヘアサロン(美容室)

開業の流れは、独立のスタイルによって異なります。

店舗型の独立

美容室を開業して独立する場合は、はじめにコンセプトの立案や事業計画の策定など、開業の構想や計画を練りましょう。開業に必要な資金や場所を確保し、消防署の検査を受け、保健所から開設許可を得ます。

税務署に開業届を提出して必要な設備を揃えれば、事業を開始できます。

シェアサロン

シェアサロンを活用して独立する際は、まず開業届の提出を済ませましょう。サロン見学をして料金体系や備品レンタルの確認後、契約書を締結します。

業務開始後は、集客に力を入れる必要があります。

フリーランス

フリーランス(業務委託)で独立する場合は、まず個人事業主の登録を済ませましょう。サロンや企業と業務委託契約を結べば、業務開始可能です。

サロン側に集客や在庫管理を任せ、お客さまの施術に集中しながら顧客の獲得を図りましょう。

独立を成功に導くための顧客基盤構築と技術向上

ヘアサロンで施術をする美容師

美容師の独立には指名客の獲得や技術向上が欠かせません。

単純な売上額よりも重要な内訳

新規顧客の割合を長期的に維持するのは難しく、新規集客に依存する売り方では、安定的な収入が見込めません。美容師の独立を成功させるには、単純な売上額ではなく、リピーターの内訳を増やすことが大切です。

既存顧客から指名され続けることの重要性

独立後も指名され続けるためには、「なぜ指名されているか」を分析することも重要です。常に技術や知識を磨き、お客さまの悩みを解決できれば、指名の絶えない美容師として活躍できるでしょう。

関連記事:美容師の年収はどのくらい?給与形態や年収を上げる方法について解説! – 専門学校 モード学園

独立後の安定経営に向けた3つのポイント

独立後も安定的な事業を維持するために大切な3つのポイントを紹介します。

リピート客を作る

美容師として安定的な経営を目指したいのであれば、リピート客を大切にしましょう。カルテの記録をしっかりと残したり、お客さまの誕生日に合わせて特別メニューを案内したりするのがおすすめです。

新規顧客を増やす

新規顧客を獲得するために、SNS広告でお店を宣伝したり、新規限定クーポンを発行したりなど、工夫を凝らすのも大切です。ターゲット層に合わせた宣伝方法で新規顧客を獲得し、売上の向上を図りましょう。

物販をおこな 行う

美容師の物販で代表的なのが、シャンプーやトリートメント、ヘアケア剤です。技術提供と合わせて物販を積極的におこなうことで、客単価アップが期待できます。

常に変わりゆくお客さま 様の要望への対応

お客さまの要望はその時々で変動するため、満足度の低い接客を続けていると、失客リスクが高まります。継続的な満足度を維持するには、細やかな対応や技術を磨く努力が欠かせません。

独立のメリットとデメリット

マルとバツのブロック

事業で失敗しないためには、美容師の独立に関するメリットとデメリットを把握しておくことも大切です。

メリット

美容師の独立は、経済面や就業面において自由度が増すのが大きな魅力です。

理想のサロンづくりと接客の実現

美容師として独立をすれば、サロンのコンセプトからメニュー、内装まですべてを理想のままに設計できます。お客さま一人ひとりと向き合い、カウンセリングに時間をかけることで、自分の思い描く理想の接客を提供できるでしょう。

収入アップと人間関係の悩み軽減

カットやカラーなどの技術力や営業努力によりお客さまからの評価が上がれば、大幅な収入アップが期待できるのも大きなメリットです。

また、自分で運営するため、多くの美容師が抱える職場での上下関係や同僚との競争、新人育成などの人間関係における悩みも軽減されます。

勤務の自由度

勤務時間や休日を自由に設定し、仕事とプライベートのバランスを自分でコントロールできる点もメリットといえます。子どもの学校行事に合わせて休んだり、夕方に営業を終えて趣味の時間を設けたりすることも可能です。

デメリット

独立事業はすべて自己責任となるため、ときには金銭面や労働面での負担が増えるケースもあります。

売上変動のリスク

新規オープン直後は顧客の獲得が難しく、月の売上が大幅に変動するリスクがみられます。また、季節や景気動向、競合増加などの外部要因の影響も条件によってはデメリットとなるでしょう。

業務負荷がかかる

美容師として独立した場合は施術だけでなく、予約管理や経理・清掃・仕入れなどの業務をすべて自分でおこなわなくてはなりません。そのため、肉体的・精神的な負担が増加し、オーバーワークにつながるリスクがあります。

まとめ

美容師として独立をすると、会社に所属するよりも自由な働き方が手に入れられます。そのため、独立は自分のやり方でお客さまにサービス提供したい方に最適な働き方です。

ただし、独立するには、土台となる専門スキルの構築が大切です。カット技術や美容の知識をしっかりと身につけ、必要とされる美容師を目指しましょう。

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