イタリアの人気セレクトショップ「ビッフィ・ブティック」によるオンライン特別講義を実施
イタリアのセレクトショップ「ビッフィ・ブティック」の、マーケティング&コミュニケーションコーディネーターを務めるマリア・エレナ・モイオーリ氏と婦人服チーフバイヤー兼アートディレクターを務めるカルラ・チェレーダ・ビッフィ氏による特別講義が実施されました。
「ビッフィ・ブティック」は、イタリアのミラノとベルガモの5店舗とオンラインショップを展開するセレクトショップで、新ブランドをいち早く発掘し育てることを使命とし、マルニ、ステラ・マッカートニーなどのほか、ヨウジヤマモト、KENZO、sacaiなど多くの日本人デザイナーの才能を見出し世の中に広めています。
今回の講義テーマは『イタリアファッション業界におけるブティックの役割』。ビッフィ・ブティックの活動に見るブティックの歴史や役割、KENZOやヨウジヤマモトなどの日本人デザイナーとの出会い、今後の展望、ファッション業界を目指す学生に期待することなどをお話いただきました。
ビッフィ・ブティックではECサイトやSNSなどマルチチャネルに事業展開していますが、最も重要なのはやはり店舗だと言います。ファッションだけでなく、ミュージックやアートなどのカルチャーとのコラボレーションによってすべてのブランドの持つ哲学を体現できる店舗づくりや、ブティックに入ったときに世界観を感じられるマーチャンダイジングやディスプレイを心がけています。
さらに、若手や無名デザイナーとコラボするときの決め手は、様々な場所に赴き、コレクションを見ることや、デザイナーと積極的に会話をすることが大切だと言います。若手デザイナーが美しいものをつくりたいというモチベーションを持って努力を惜しまない人物であること、個人的な掘り下げをしっかりできていること、コレクションを見たものに感情的な反応を感じさせるか、などを重要視しているとのことです。
講義の最後には、「まずクリエイティブであること。自分らしく、心をオープンにし、謙虚さを忘れないこと。夢を持ちながらも地に足をつけ、夢の実現のために努力をすること。学びに終わりは決してないので常に周りの人から学ぼうとする気持ちが大切」と学生に向けアドバイスをいただきました。
日本とは少し違った、海外のセレクトショップのバイイングや発信方法について学ぶことができ、世界を視野に入れて学ぶ本学の学生にとってとても貴重な機会となりました。