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「モード系」とは?意味やファッションの特徴、取り入れ方のコツや代表的なブランドをご紹介

この記事でわかること3点まとめ

  • 「モード系」というファッションジャンルは日本独自のもの
  • COMME des GARÇONSやJIL SANDERなどはモード系ファッションの代表的なブランド
  • モード系ファッションは、色はモノトーン、トレンドアイテムを取り入れるなどの特徴がある

「モード系」という言葉を耳にしたことがあっても、「どのようなファッションなの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では「モード系とは何か」という基本情報からファッションの特徴、取り入れ方のコツ、代表的なブランドまで分かりやすく紹介します。これからモード系スタイルに挑戦したい方、ファッションの幅を広げたい方は、ぜひ参考にしてください。

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モード/モード系ファッションとは?

ファッションデザイナー

「モード」の言葉の意味と、ファッションジャンルの基本的な考え方を解説します。

モードはフランス語で「流行」を意味する

「モード(MODE)」とはフランス語で「流行」を意味する言葉です。語源はラテン語の「モデュス(modus)」に由来し、測定や方法の意味合いがあります。

1600年代以降、「モード」は英語圏でも流行を意味する言葉として使われてきました。しかし、現代のファッションにおいて「モード」は、単なる一時的な流行(トレンド)を指すものではなく、前衛的で洗練された芸術性の高いスタイルを指すことが多い傾向です。

「モード系」というファッションジャンルは日本独自のもの

「モード系」という呼び方は、海外では使われない日本独自の表現です。モード系は日本で生まれたファッションジャンルで、アメカジ系やカジュアル系、フェミニン系といったファッションスタイルの一つとして認識されています。

「モード系」の起こりは1980年代

アパレル企業の人たち

モード系ファッションのルーツは、1980年代初頭までさかのぼります。1982年に「Yohji Yamamoto」と「COMME des GARÇONS」がパリ・コレクションで発表した「黒」を前面に出した作品が、モード系ファッションの始まりとされています。

このコレクションでは、黒を基調としたアイテムやゆったりとしたシルエット、穴の開いたセーターなどを取り入れたことで注目を集めました。当時のファッション界では、華やかで身体のラインを強調する西洋的なスタイルが主流であったため、これらの要素とは真逆の発想でした。

特に、当時のパリでは黒色は禁欲的な色として敬遠されていたことから、この挑戦的なデザインは「黒の衝撃」として多くの賛否を巻き起こしたのです。それでもこの革新的なスタイルは多くのデザイナーに影響を与え、世界的に流行し日本国内でも「カラス族」として社会現象となりました。

その結果、現代でも黒を基調としたカラーがモード系ファッションの象徴的なスタイルとして定着しています。

モード系ファッションの特徴

スタイリスト

モード系ファッションは、他のスタイルとは一線を画す独自のこだわりがあります。モード系ファッションの特徴を詳しく解説します。

その時代のトレンドを取り入れている

モード系ファッションという言葉は日本では広く使われていますが、その定義は明確に定まっているわけではありません。モノトーンや無機質なデザイン、独創的なシルエットなど、さまざまな解釈が存在します。

実際には、パリやミラノといった世界的なコレクションで発表されるハイブランドの最新デザインが、モード系ファッションに強く影響を与えています。そのため、モード系ファッションはその時代のトレンドを取り入れた最先端のファッションであるといえるでしょう。

黒やモノトーンカラーでまとめられている

モード系ファッションを象徴する色といえば、黒を中心としたモノトーンカラーです。モード系を生み出した「黒の衝撃」以降、全身を黒でまとめるスタイルが広く浸透し、日本でもモード系ファッションの代表的なイメージとして定着しています。

モノトーンカラーとは、主に黒や白、グレーなどの無彩色をもとにした色構成を指します。モノトーンカラーでまとめたコーディネートは、シックで洗練された統一感のある雰囲気を演出可能です。

シルエットが独特なアイテムが多い

モード系ファッションの特徴の一つが、独特でユニークなシルエットです。例えば、アシンメトリーやオーバーサイズのデザインなど、個性的で大胆なアイテムが多く見られます。

左右非対称のアシンメトリーデザインは、動きのある立体感を生み出します。一方、オーバーサイズのアイテムは、あえて身体のラインを隠すことで着る人の個性を引き立てるシルエットが魅力です。

シアー素材やジェンダーレスのアイテムが近年のトレンド

近年のモード系ファッションでは、透け感のあるシアー素材などジェンダーレスな要素が強まり、男女問わず着用できるアイテムが増えています。例えば、男性のスタイリングにスカートを取り入れたり、女性がアーミー系やライダースジャケットなど男性的な要素をプラスしたりと、多様性を感じさせる表現が注目されています。

モード系ファッションの代表的なブランド紹介

モード系ファッションの代表的なデザイナーズブランドとその魅力を見ていきましょう。

ANN DEMEULEMEESTER

ANN DEMEULEMEESTER(アン・ドゥムルメステール)は、1985年にアン・ドゥムルメステールと夫のパトリック・ロビンによって設立されたベルギー発のブランドです。アントワープ時代に現代のモードの基礎を築いたブランドとして知られています。

音楽やアートからインスピレーションを受け、静と動、光と影をファッションで表現しています。白や黒を基調としたダークでロマンティックな世界観が特徴です。

COMME des GARÇONS

COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)は、1969年に川久保玲氏が設立した日本のファッションブランドです。ブランド名はフランス語で「少年のように」という意味を持ちます。

ゆったりとしたシルエットと黒を基調としたスタイルが特徴です。素材選びから縫製に至るまで日本製にこだわり、日本が誇る職人技術を活かした革新的なデザインが魅力です。

JIL SANDER

JIL SANDER(ジルサンダー)は、1968年にジル・サンダー氏が立ち上げたドイツ発のファッションブランドです。シンプルで洗練されたデザインを追求し、モード界に「ミニマリズム」という新たな概念を浸透させた先駆け的存在です。

上質な素材選びにこだわっており、無駄を削ぎ落したカッティングによる美しい仕立てを楽しめます。

Maison Margiela

Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)は、1988年にパリで創業したラグジュアリーブランドです。創業者のマルタン・マルジェラ氏は「裏返し縫製」や「解体再構築」といった画期的な技法で知られています。

「裏返し製法」では服の裏地や縫い目をあえて外側に見せることで、通常隠される構造をデザインとして際立たせています。「解体再構築」では既存の服を解体し、新たに組み合わせることで独創的なアイテムを生み出している点が特徴です。

伝統に縛られず枠にとらわれない新たな価値観を追求することで、多くの人々から支持されています。

RAF SIMONS

RAF SIMONS(ラフシモンズ)は、1995年にラフ・シモンズ氏が創業したブランドで、メンズファッションの革新的な存在として広く知られています。クラシックなテーラードスタイルに、若者カルチャーを融合した独自のスタイルが特徴です。

写真をプリントした大胆なグラフィックデザインや、アート性の高いレイヤードスタイルが人気です。ブランドは2023年の春夏コレクションを持って惜しまれつつもクローズしましたが、その27年の軌跡は今もなお象徴的な存在として語り継がれています。

Rick Owens

Rick Owens(リックオウエンス)は、1997年に設立されたフランス発のブランドです。創設者であるリック・オウエンス氏のデザインは、トレンドに左右されない独特の世界観が特徴です。

オールブラックを中心としたミニマルなカラー展開や、不要な装飾を省いたアイテムが注目されています。

sacai

sacai(サカイ)は、1999年に阿部千登勢氏が立ち上げた日本発のファッションブランドです。「日常の延長線上に成り立つデザイン」をコンセプトに、機能性と遊び心のあるデザインが魅力です。

阿部氏はCOMME des GARÇONS出身で、ブランドのモード感を受け継いだ革新的かつ実用的な服づくりを得意としています。

UNDERCOVER

UNDERCOVER(アンダーカバー)は、1990年に高橋盾氏が設立した日本のファッションブランドです。ブランド名のアンダーカバーには「おとり捜査」という意味があり、秘密めいた雰囲気を漂わせたいという高橋氏の想いが込められています。

ブランドのスローガンである「WE MAKE NOISE NOT CLOTHES(服ではなくノイズを作る)」はさまざまなアイテムにプリントされており、強いメッセージ性が個性を引き立たせています。

Yohji Yamamoto

Yohji Yamamotoは山本耀司氏によって設立されたファッションブランドです。山本氏は1972年に「Y’s」を立ち上げ、1981年には「Yohji Yamamoto」としてパリ・コレクションにデビューしました。

日本の伝統的な衣服から着想を得て、身体と服の間に余白をもたせたゆったりとしたシルエットが特徴です。また、男性服の要素を女性服に取り入れるなど、ジェンダーの固定概念を覆すスタイルも注目されています。

モード系ファッションの取り入れ方の5つのポイント

時計を見る女性

モード系のファッションの取り入れ方のポイントを5つ解説します。

色はモノトーンで統一する

モード系ファッションを取り入れるには、モノトーン(黒・白・グレー)を基調とした配色にするのがポイントです。なかでも全身をブラックで統一したコーディネートは、引き締め効果が高く、どのようなシルエットでもスタイリッシュな印象を演出できます。

モノトーンで構成されたスタイルはアイテムのシルエットや質感が際立つため、素材感やカッティング技術などブランドのこだわりが一層引き立てられるでしょう。

独特なシルエットのアイテムを取り入れる

モード系ファッションで欠かせないのが、ユニークなシルエットのアイテムです。トップスやボトムスのシルエットを意識することで、コーディネートに独自性が生まれます。

特に視線が集まりやすいトップスに個性的なデザインを取り入れるのがポイントです。遊び心のあるシルエットのトップスに黒のルーズパンツを合わせれば、バランスよいモード感を演出できます。

トレンドアイテムを取り入れる

トップスやボトムス、アウターのいずれかにトレンドアイテムを加えると、今っぽいモード感を演出できます。例えば、Tシャツはジャストサイズよりもオーバーサイズを選ぶと、こなれた雰囲気に仕上がります。

他にも、カジュアルなTシャツにオーバーサイズのテーラードジャケットを組み合わせると、ラフさと上品さのある大人のモードスタイルが完成するでしょう。

柄物は全体とのバランスを意識する

モード系ファッションはモノトーンで統一するのが基本ですが、アクセントとして柄物を取り入れることも効果的です。ただし、全体のバランスを考慮することが大切です。

幾何学模様やグラフィックTシャツなどのインパクトのある柄物は、他のアイテムをシンプルにすることでより一層引き立ちます。

トップスをオーバーサイズにするならボトムスはタイトに

シルエットにメリハリをつけることも重要なポイントです。例えば、オーバーサイズのトップスに細身のパンツを合わせれば、メリハリのあるYラインのシルエットに仕上がります。

トップスとボトムスの全体のバランスを整えることで、モード感のある都会的な印象を与えられるでしょう。

モード系ファッションに合うメイクのコツ

メイク中の女性

モード系ファッションを引き立てるには、メイクも重要なポイントです。モード系に合いやすいメイクのコツを紹介します。

まずはくすみや赤みをカバーしてムラを調整する

肌の色ムラを整えることで、モード系のファッションとメイクの一体感が生まれます。まずは、化粧下地やコントロールカラーを使って、くすみや赤みをしっかりとカバーしましょう。

例えば、イエローのコントロールカラーはくすみやクマを自然にカバーし、健康的な肌色に見せてくれます。赤みが気になる場合はグリーン系の化粧下地を使うと、肌をクリーンに整えられます。

自分の肌悩みに合った色を選んで、お肌のトーンを整えましょう。

シェーディングで立体感を出すと合いやすい

モード系ファッションには、目鼻立ちがくっきりしたメリハリのある顔立ちがよく合います。そのため、シェーディングやノーズシャドウで骨格を際立たせ、陰影を作ると効果的です。

アイシャドウはカーキやボルドーがおすすめ

目元にカラーを入れる場合は、カーキやボルドーといったくすみのあるトーンカラーがおすすめです。アイシャドウは目尻から目頭に向かってぼかすように塗り、特に目尻幅は横に広めにのせると、切れ長でキリッとしたモード系メイクに仕上がります。

まとめ

モード系ファッションは、日本人のデザイナーによって世界的に注目を集めた歴史があります。統一感のあるモノトーンや独特なシルエット、時代のトレンドを取り入れたスタイルが特徴です。

モード学園のファッションを学べる学科をご紹介

将来はファッションを仕事にしたいと考えている方には、専門的な知識やスキルを学べる専門学校がおすすめです。ここでは、モード学園で本格的に学べる代表的な学科を紹介します。

ファッションデザイン学科

ファッションデザイン学科

ブランドデザイナー専攻 / アパレルデザイナー専攻 / メンズデザイナー専攻 / キッズデザイナー専攻 / 舞台・ステージ衣装専攻 / ファッション雑貨専攻

服づくりの専門知識と技術を習得。世界のファッション業界をリアルタイムで学び、最先端の実力をもったファッションデザインを総合的に考えられるプロを育成します。

ファッションビジネス学科

ファッションビジネス学科

ファッション企画専攻 / バイヤー・ショップ経営専攻 / ファッションコーディネーター専攻 / ファッションアドバイザー専攻

在学中より企業の現場を知る産学連携を通して即戦力を身につけ、販売から商品企画・生産機能に精通した、グローバルに活躍するプロを育成します。

スタイリスト学科

スタイリスト学科

CM・雑誌スタイリスト専攻 / パーソナルスタイリスト専攻 / ファッションスタイリスト専攻/ゴスロリ専攻

業界や流行の変化を的確に捉えてスタイリングする即戦力を身につけ、長期にわたり活躍できるスペシャリストを育成します。

高度パターンメイキング学科

パタンナー専門学校

業界で評価の高い独自のパターン理論に加え、最新のアパレルCADや3Dシミュレーション技術まで幅広くマスターできる環境が整っています。

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