服飾に関わる主な職種10選｜仕事をする方法や関連する資格を解説

2024.12.18

服飾に関わる仕事は、さまざまな職種に分けられます。そこで「どのような職種があるの？」、「どうやって目指せばよいの？」といった疑問を抱いている方もいるでしょう。

本記事では、服飾に関わる主な職種について解説します。さらに、服飾の仕事に就くための方法や、役立つ資格についても解説しているので、服飾業界に興味のある方や服飾の仕事を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でおすすめするファッション専門学校は、下記リンクからご覧いただけます。

>>>東京の服飾・ファッション専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>大阪の服飾・ファッション専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>名古屋の服飾・ファッション専門学校をご覧になりたい方はこちら

服飾の主な職種

ここでは、服飾の主な職種について解説します。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、トレンドやテーマをもとに、服や装飾品のデザインをおこなう職業です。服飾の職種のなかでも、クリエイティブの要素が強く、ファッションスキルやデザインスキルなど、服飾に関する幅広い専門知識が求められます。

人によって「かっこいい」や「かわいい」など、価値観は異なるため、ファッションデザインに正解はありません。だからこそ、多くの方に受け入れられたときに、充実感や達成感を味わうことのできる魅力ある職業だといえるでしょう。

ファッションデザイナーになるには？目指せる学校や資格・具体的なキャリアパスや向いてる人を紹介！

テキスタイルデザイナー

テキスタイルデザイナーは、洋服で使用される生地のデザインをおこなう職種です。作成した生地がどのような商品に活用されるのか意識しながら、最新のトレンドを取り入れたデザインを作成します。生地の色や柄、素材の織り方や染め方などの制作工程に関わるため、色彩感覚やテキスタイルの専門知識が求められるでしょう。

ファッションデザイナーと同様に、自らのデザインを形にして多くの方々のファッションを彩ることが、主な役割です。

ファッションコーディネーター

ファッションコーディネーターは、アパレルメーカーや百貨店、専門店などで、商品コーディネートの提案やディスプレイ制作のアドバイスなどをおこなう職種です。ブランドコンセプトを理解して、トレンドにそった商品展開やイメージ戦略を考えます。お客さまに対して、直接コーディネートの提案をおこなうことも、ファッションコーディネーターの仕事のひとつです。

お客さまや多くの業種の方々と接する職業のため、ファッションの基礎知識はもちろんのこと、マーケティングの知識やコミュニケーション能力も求められるでしょう。

ファッションアドバイザー

ファッションアドバイザーは、お客さまにコーディネートを提案して、ファッション商品の購入につなげる職種です。お客さまのコーディネートをおこなうため、ファッションセンスはもちろん、コミュニケーション能力や提案力といった対人スキルも求められます。

店員として接客の経験を積みあげることで、ショップオーナーを目指すことも可能です。ショップオーナーとして働く場合は、店舗の在庫管理やディスプレイの制作など、ショップ全体を管理する業務を担当する必要があります。

ファッションプランナー

ファッションプランナーは、市場調査や消費者ニーズをもとに、新商品の企画や製造の計画立案をおこなう職種です。最新のトレンドを反映させた商品を提案し、販売計画を立てたり価格設定を決めたりします。ブランドコンセプトにそって商品開発を進めるには、トレンドを把握するリサーチ力と企画力が必要です。

商品の企画から製造、販売までを総合的に管理するため、最新トレンドを敏感に察知する情報収集力や戦略的なマネジメント能力が求められるでしょう。

ファッションスタイリスト

ファッションスタイリストは、テレビ番組や映画、ファッションショーなどの出演者に対して、衣装や小物をコーディネートする職種です。作品の世界観に合わせたスタイリングを提案し、衣装選びから手配、着付けまでを担当します。

世界観を表現できるファッションセンスと柔軟な発想力に加えて、作品全体を理解する企画力やコミュニケーション能力が必要とされるでしょう。

スタイリストになるには？仕事内容と向いている人を解説！

パタンナー

パタンナーは、デザイナーが描いたデザイン画をもとに洋服の型紙（パターン）を作成する職業です。作成されたパターンは、製品の品質や着心地に大きな影響を与えるため、洋服の製造工程において重要な役割を担っています。

デザインを立体的な形に仕上げ、多くの方に高品質の洋服を届けるためには、パタンナーの存在が不可欠です。近年ではCADを用いたパターン制作が主流となっているため、コンピューターに関する知識、スキルも必要とされるでしょう。

パタンナーになるには？仕事内容や必要な資格について解説

ファッション店員

ファッション店員は、店舗で洋服やアクセサリーなどのファッションアイテムを販売する職種です。来店したお客さまへの接客や商品のコーディネート提案、在庫管理など、業務範囲は多岐にわたります。お客さまと直に接する職業のため、ニーズに応じた提案力と最新トレンドに対する知識が不可欠です。

未経験からでも働ける職場が多く、知識や技能に関わらず、ファッション業界での実務経験を積むことができます。

バイヤー

バイヤーは、店舗で販売する商品の仕入れ・買い付けを担当する職種です。市場の動向や消費者のニーズを調査し、トレンドを意識した商品を国内外から選定します。

主な業務は、決められた予算内で売れる商品を見定めて、適切な数量を確保することです。企業の売上や利益に直結する役割を果たしているため、企業の戦略を支える役割として、幅広い知識とスキルが求められるポジションだといえます。

営業

営業は、自社商品の販売を目的に、小売店や百貨店、オンラインショップへの提案や交渉をおこなう職種です。新規取引先の開拓や既存取引先との関係の構築、展示会での商談などを通じて、売上の拡大を目指します。

営業で成果をあげるには、市場動向をとらえる分析力と、販売につながる交渉力が必要です。企業の成長や売上に直結する、重要なポジションだといえるでしょう。

服飾の仕事をする方法

服飾業界は、職種によって必要とされる基礎知識や技術が異なることが一般的です。ここでは、服飾の仕事をする方法について解説します。

専門学校で学ぶ

競争の激しい服飾業界で活躍するためには、専門学校で専門的な知識や技術を身につけることが効果的です。

専門学校では、デザインの基礎知識や縫製技術、パターン作成など実践的な技術を学べます。現場で即戦力となれるスキルをもった人材になれれば、就職の際に有利にはたらくでしょう。

さらに、夜間部制を導入している専門学校は、セカンドキャリアとして服飾業界を目指す方や、さらなる専門スキルを身につけたい方にとっても適した学びの場です。働きながら学べる環境が整っていることは、専門学校ならではの強みでもあります。

多様な専門知識を学べることが専門学校の魅力ですが、具体的なカリキュラムは学校によって異なることが一般的です。進学先を選ぶ際は、自分の将来像に合ったスキルを身につけられる学校か、あらかじめ確認しておくことが重要です。

専門学校選びの詳細については、下記記事で解説しています。

服飾・ファッションの専門学校に通うのは後悔する？働きながら通える？学費や就職先も解説！

大学・短期大学で学ぶ

大学や短期大学では、ファッション業界の専門知識に加えて、一般教養も幅広く学べることが特徴的なポイントです。

専門学校では実践的な専門知識と技術の習得に注力しますが、大学や短期大学では、経営やマーケティングなどのビジネス全般に関する知識を身につけられます。幅広い知識を得ることで、専門性にとらわれず、ファッション業界のなかでも多岐にわたる職種への挑戦ができるでしょう。

業界全体の知識を体系的に学びたい方や、ファッション業界に興味をもちつつもまだ明確な進路を決めかねている方にとって、大学や短期大学で学ぶことはおすすめの選択肢のひとつです。

ショップ店員として就職する

ショップ店員は、ファッションに関する知識や技術がない方でも、挑戦できる職業です。未経験者でも採用されるケースもあり、ショップ店員として働きながら接客やファッションの実務経験を積むことができます。

また、アルバイトでショップ店員として働きながら、専門学校に通うことも可能です。実際の職場で販売の基本的な知識や技術を学びつつ、より専門的なスキルを身につけられる環境が整っています。なるべく早く働きたい方や、まず業界に触れてみてから知識を深めたい方にとって、ショップ店員は魅力的な選択肢だといえるでしょう。

モード学園ではこの職業に関する学科を豊富に揃えています。
気になる方は下記のリンクからぜひ覗いてみてください！

>この職業に関する学科の情報を見る

また、モード学園では東京・大阪・名古屋にてイベント／オープンキャンパスを随時開催中。
気になる方は下記のリンクをクリック！

>東京のイベント／オープンキャンパスの情報を見る

>大阪のイベント／オープンキャンパスの情報を見る

>名古屋のイベント／オープンキャンパスの情報を見る

服飾の仕事に関連する資格

業界に関する資格を取得することは、就職やスキルアップなどに役立つ手段のひとつです。ここでは、服飾の仕事に関連する資格について、詳しく解説します。

技能士

技能士とは、国が定めた基準に基づいて、専門的な技術をもつ方々の技能レベルを認定する国家資格のことです。ファッション・アパレル業界のデザイナーやパタンナーに関連するものとして、以下の資格があげられます。

婦人子供服製造技能士
紳士服製造技能士
布はく縫製技能士
ニット製品製造技能士
和裁技能士

技能士の資格を取得することで、服飾に関する専門的な技術や知識を身につけていることが証明できます。技能検定は各職場において高い評価を受けている資格のため、就職やキャリアアップにおいて大きな強みとなるでしょう。

ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定は、ファッション業界で必要とされる、色彩についての基礎知識を身につけられる資格です。試験は1級～3級に分けられており、段階に応じて基礎から応用まで幅広く学べます。

学んだ知識は、商品ディスプレイづくりや、お客さまのカラーコーディネート提案など、接客対応にも活かすことが可能です。ファッション業界でのスキルアップを目指す方にとって、必要な実務スキルが身につけられる資格だといえるでしょう。

パターンメーキング技術検定

パターンメーキング技術検定は、パターン（型紙）作成に関する知識や技能を評価する資格です。アパレル・リテール企業などで、パターン技術者として十分な活躍ができる人材を育成することを目的としています。

試験は1級〜3級に分けられているため、パタンナーとしての専門性の高さをアピールするには、上位資格を取得することが効果的です。パターン作成において知識と技術のレベルの高さを証明できることから、就職やキャリアアップの際に役立つ資格だといえるでしょう。

ファッション販売能力検定

ファッション販売能力検定は、ファッション業界で必要な接客技術や販売力、店舗運営の知識を評価する資格です。試験は1～3級まであり、3級・2級は販売スタッフ向け、1級は店舗運営や管理を担うマネージャー向けの内容となっています。

資格を取得することで、販売や店舗運営に活かせる専門知識の習得が可能です。身につけた能力に加えて意欲の高さも示せるため、アパレル業界でのキャリアアップを目指す際に役立てられるでしょう。

ファッションビジネス能力検定

ファッションビジネス能力検定は、商品の企画や生産、流通など、ファッションビジネスに関する知識と技術を評価する資格です。試験は1～3級に分けられていて、3級・2級では、「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」が問われます。1級では、ビジネス戦略やマネジメント戦略といった、専門性の高い分野への理解が必要です。

資格を取得することで、市場調査やトレンド分析、生産管理や流通の仕組みなどを理解でき、アパレル業界のさまざまな仕事に役立つスキルが身につけられるでしょう。